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中学受験における渋幕(一次入試)の入試状況・結果を徹底解説します!
※本ページにはプロモーションが含まれていますはじめに
首都圏の中学受験において、1月受験として千葉の御三家である
「渋谷教育学園幕張中学校」
を受験する受験生も多いと思います。
※うちの息子も受験し合格しています。
そして、
このブログでも何度か述べていますが、
「渋幕の人気は年々高まっています」
そこで、
今回は、渋幕(一次入試)の最近の入試状況と結果について、色々と述べたいと思います。
※2023年度の入試結果を反映しました。
[目次]
渋幕が人気の理由
渋幕(一次入試)の入試概要
渋幕(一次入試)の最近の入試状況
・渋幕(一次入試)の偏差値
・渋幕(一次入試)の志願者数の推移
・渋幕(一次入試)の受験者数の推移
・渋幕(一次入試)の合格者数の推移
・渋幕(一次入試)の実質倍率の推移
・渋幕(一次入試)入試状況まとめ
ご参考
最後に
渋幕が人気の理由
渋幕(一次入試)の入試概要
渋幕(一次入試)の最近の入試状況
・渋幕(一次入試)の偏差値
・渋幕(一次入試)の志願者数の推移
・渋幕(一次入試)の受験者数の推移
・渋幕(一次入試)の合格者数の推移
・渋幕(一次入試)の実質倍率の推移
・渋幕(一次入試)入試状況まとめ
ご参考
最後に
渋幕が人気の理由
まずは、渋幕の人気についてです。
後ほど、渋幕の志願者数、受験者数などをご紹介しますが、
最初でも述べているように、
「渋幕の人気は年々高く」
なってきています。
その理由は、
やはり、
東京大学をはじめ、早慶上理、GMARCHなどの難関大学への合格実績、進学実績が背景にあることは否定できません。
[ご参考]
また、
渋幕の人気が高い理由としては、
首都圏では、
▽渋幕が人気の理由
・東京、神奈川と入試日が重ならないこと
・進学校であるということ
・進学校であるということ
という理由もあり、
渋幕がある千葉県内はもちろんのこと、東京、神奈川の数多くの受験生が、
渋幕の受験に挑んでおり、それに比例して人気も高くなっています。
渋幕(一次入試)の入試概要
次は、渋幕(一次入試)の入試概要です。
一応述べておきますが、渋幕の入試には、
大きくは、
▽渋幕の入試
・一次入試(1月22日)
・二次入試(2月2日)
・二次入試(2月2日)
の2つあります。
※もちろん、帰国生入試もありますが...
今回は、志願者数、受験者数が一番多い一次入試に的を絞って説明します。
以下、一次入試の概要です。
▽募集人数
約215名(男女)
▽試験日
1月22日
▽入試科目
・国語:100点(50分)
・算数:100点(50分)
・社会:75点(45分)
・理科:75点(45分)
・算数:100点(50分)
・社会:75点(45分)
・理科:75点(45分)
▽試験会場
本校(渋谷教育学園幕張中学校)
▽合格発表
1月24日 14:00頃 インターネットによる発表
渋幕の入試の特徴としては、
▽特徴
麻布と同様に、渋幕も昼休みを挟んだ長丁場の入試であるということが特徴的です。
実際、うちの息子が受験した学校の中で、昼休みを挟んだ入試は、麻布と渋幕だけでした。
そういう意味では、
麻布と渋幕は似ています。
[ご参考]
また、
合格発表については、これまでは、インターネットによる発表の他に、校内掲示による合格発表もありましたが、
昨年と同様に、2023年度入試についても、新型コロナウイルスの影響により、校内掲示は行わず、インターネットによる発表のみとなっています。
なお、
二次入試、帰国生入試の入試概要については、今回は割愛させていただきますので、渋幕のWEBサイトをご覧ください。
ということで、
これから、中学受験における渋幕(一次入試)の入試状況について説明します。
渋幕(一次入試)の最近の入試状況
ここから本題です。以下、渋谷教育学園幕張中学校(一次入試)の最近の入試状況についてです。
渋幕(一次入試)の偏差値
以下、渋幕(一次入試)の最近の偏差値となります。記載している偏差値は四谷大塚(合不合判定テスト)の80偏差値となります。
※2023年度の偏差値については予想偏差値となります。
▽渋幕(一次入試)の偏差値
年度
男子
女子
平均
2023年
70
72
71
2022年
70
72
71
2021年
70
72
71
2020年
70
72
71
2019年
70
72
71
2018年
70
72
71
2017年
69
72
71
上記の数値からもわかるように、男子よりも女子のレベル(偏差値)が高くなっています。
また、
2023年度については、2022年度と同様に前年並みとなっています。
いずれにせよ、
どこの塾の偏差値を見ても、
渋幕は、首都圏の1月校の中では
「最も高い偏差値」
となっています。
渋幕(一次入試)の志願者数の推移
以下、最近の渋幕(一次入試)の志願者数の推移となります。▽渋幕(一次入試)の志願者数
年度
男子
女子
合計
2023年
1,337
650
1,987
2022年
1,281
640
1,921
2021年
1,211
547
1,758
2020年
1,497
645
2,142
2019年
1,458
661
2,119
2018年
1,466
632
2,098
2017年
1,397
617
2,014
渋幕(一次入試)の志願者数は、うちの息子が受験した2017年度から2千名を超えており、
コロナ禍前の2020年度までは右肩上がりです。
また、
志願者数という意味では、上記の表からもわかるように、
「2020年度は過去最高の志願者数」
となっています。
しかし、
コロナ禍に入った2021年度以降の出願者数については、上記の表のとおり、2千名に達しない状況となっています。
ただ、
コロナ禍での中学受験において、志願者数は減りましたが、徐々に戻ってきており、
「渋幕人気は健在」
です。
渋幕(一次入試)の受験者数の推移
以下、最近の渋幕(一次入試)の受験者数の推移となります。▽渋幕(一次入試)の受験者数
年度
男子
女子
合計
2023年
1,282
616
1,898
2022年
1,208
589
1,797
2021年
1,158
503
1,661
2020年
1,441
617
2,058
2019年
1,380
632
2,012
2018年
1,411
593
2,004
2017年
1,365
598
1,963
渋幕(一次入試)の受験者数も志願者数に比例して年々増えており、
最近では2千名を超える
「超難関校では珍しくマンモス受験」
となっています。
特に、
2020年度については、志願者数と同様に受験者数も過去最高となっています。
2021年度については、志願者数が大幅に減ったということもあり、直近7年間では一番少ない、1,661名となっています。
2023年度については、志願者数が2022年度より回復したということもあり、志願者数に比例して受験者数も前年より増えています。
渋幕(一次入試)の合格者数の推移
以下、最近の渋幕(一次入試)の合格者数の推移となります。▽渋幕(一次入試)の合格者数
年度
男子
女子
合計
2023年
515
189
704
2022年
461
190
651
2021年
502
180
682
2020年
464
166
630
2019年
556
195
751
2018年
520
191
711
2017年
543
181
724
僕が皆さんに一番注目していただきたいのは、
この合格者数です。
先ほど、受験者数の推移でも述べていますが、
2019年度の合格者数以外は、受験者数が年々増えているにもかかわらず、
「合格者数は年々減っている」
という点が一番のポイントです。
特に、
2020年度の合格者数については、僕としては昨年並みの750名前後になるのではないかな?と考えていましたが、
予想外に630名となっており、
「例年よりかなり少ない合格者数」
となっています。
具体的な数値としては、
志願者数、受験者数が過去最高の中で121名も減っており、
これは、
「渋幕ショック」
とも言うべく、
2020年度は、大幅に合格者数が減っています。
※渋幕ショックは、僕が勝手に名付けて使っている言葉です。
[ご参考]
詳細は後述しますが、
僕が何を言いたいのかというと、
2020年度は、結果的に実質倍率がこれまでになく高くなっています。
2021年度については、志願者数が大幅に減ったことにより、どのようになるのかは全く予想できませんでしたが、
結果としては、682名となっており、受験者数に対しては、
渋幕ショックとは全く逆となっており、多めの合格者数となっています。
そして、
2023年度については、2022年度より受験者数が増えたということもあり、
「合格者数は増えてきている」
というのが、最近の状況です。
そういう意味では、
2023年度の合格者数は、2017年度〜2019年度の700名台の合格者数に戻ってきているという状況です。
渋幕(一次入試)の実質倍率の推移
以下、最近の渋幕(一次入試)の実質倍率の推移となります。▽渋幕(一次入試)の実質倍率
年度
男子
女子
平均
2023年
2.5
3.3
2.7
2022年
2.6
3.1
2.8
2021年
2.3
2.8
2.4
2020年
3.1
3.7
3.3
2019年
2.5
3.2
2.7
2018年
2.7
3.1
2.8
2017年
2.5
3.3
2.7
※全体の実質倍率は、男女の平均ではなく、男女合計の受験者数、合格者数から算出しています。
先で述べたとおり、
受験者数が年々増えているにもかかわらず合格者数が少なくなっているため、
2017年度以降は、実質倍率がこれまでと比較すると高くなっています。
そして、
特に目立つのが、
「女子の実質倍率が高く」
なっています。
2020年度については、渋幕ショックにより、合格者数が例年と比較すると、かなり減ったということもあり、実質倍率は男子も含めて、
全体でも、
「ついに3倍超」
となっています。
特に、
女子の実質倍率は、もともと3倍超の倍率に加え、渋幕ショックにより、
「3.7倍の高倍率」
になっています。
2021年度については、志願者数に比例して受験者数が大幅に減ったこと、受験者数に対して多めの合格者数となっていることにより、
結果的に、直近7年間では、
「2021年度は一番低い実質倍率」
となっています。
そして、
2023年度については、2022年度と同様な実質倍率になっています。
渋幕(一次入試)入試状況まとめ
ということで、先で、渋幕(一次入試)の色んなデータをご紹介しましたが、
以下、僕がこの記事で一番言いたいことです。
先のデータのとおりに、2020年度までは、志願者数、受験者数ともに年々、増加傾向にありますが、合格者数については、年々、減少傾向にあります。(2019年度は別ですが...)
その結果、
これまで2.5倍以下だった実質倍率が、
2017年度以降は2.5倍を軽く超えるようになってきています。
そして、
2020年度については、
「渋幕ショック」
により予想外の3倍超えになっています。
これは、渋幕人気はもちろんありますが、東京や神奈川の受験生の併願校ではなく、
渋幕を
「第一志望校とする受験生が増えてきている」
ことが大きな要因であると考えています。
これが、まさに渋幕が超難関校になった理由だと考えています。
[ご参考]
また、
2021年度については、予想外の志願者数減、受験者数減、合格者数増により、結果的に、直近7年間では、一番低い実質倍率となっていますが、コロナ禍での受験であったということもあり、
僕としては、
「2021年度の渋幕入試は異例」
として捉えています。
実際、
2022年度、2023年度は、志願者数、受験者数が2千名に達していない中で、実質倍率は高くなっており、
今後も、渋幕の人気は継続するであろうと考えています。
ご参考
あくまでもご参考までにですが、このブログでも何度か述べているとおり、
うちの息子の場合は、渋幕の受験は本当に急に決めたため、過去問すらやらずに、問題の傾向はもちろん、どのような問題が出題されるのかもわからない状態で本番受験しています。
[ご参考]
そのため、
渋幕の受験に向けてどんな対策をしたのか?ということは何も言えませんが、
本番受験では、
やはり、
▽本番受験のポイント
・確実に解ける問題を確実に解く
・解くと決めた問題を確実に解く
・解くと決めた問題を確実に解く
ことが、合格への何よりの近道だと考えます。
最後に
今回、渋幕(一次入試)の最近の入試状況について色々と述べましたが、1月の埼玉受験を皮切りに、直ぐに千葉受験がスタート、2月からは東京、神奈川の受験もスタートし、本格的に受験ラッシュに突入します。
新型コロナウイルスという大変な環境の中で、本番受験が続く方も多いと思いますが、
「何よりも健康が大事です」
そのため、体調に配慮し、気を引き締めて頑張ってください。
最後に、よろしければ、渋幕に関する関連記事もご覧ください!