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中学受験における「渋幕ショック」とは?

中学受験における「渋幕ショック」とは?
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おはようございます!

中学受験ブログ「受験ラッシュ!」の僕です。

朝からご覧いただきありがとうございます。

今日は、4月27日(土)です。

2月1日の本番受験まで、あと280日です!

プロフィールはこちらより



はじめに

千葉の御三家である

渋谷教育学園幕張中学校

通称、渋幕(しぶまく)の2020年度一次入試において、これまでにない入試結果となる衝撃的な出来事がありました。

そして、その出来事のことを、

僕が勝手に

渋幕ショック

と呼んでいます。

そこで!

今回は、中学受験における「渋幕ショック」とは何なのか?について、具体的に説明します。


中学受験における「渋幕ショック」について!

以下、中学受験における「渋幕ショック」についてです。


「渋幕ショック」とは?

渋幕ショック」とは、簡単に言うと、

渋幕の2020年度一次入試において、受験者数が多い(過去最高)にもかかわらず、

これまでよりも、

100名以上の合格者数が突然減った!

という出来事のことをいいます。

※具体的には、前年比(2019年度比)で121人の合格者が減っています。

また、これまでよりも、受験者数に対する合格者数が減ったことにより、

結果的に、

実質倍率も跳ね上がった!

という出来事でもあります。

[ご参考]

ということで、

次から具体的な受験者数、合格者数、実質倍率などの数値を用いて、「渋幕ショック」を詳しく説明します。


受験者数に比例して合格者数も増えていく!

中学受験だけの話ではありませんが、

学校や入試回数により、違いはあるにせよ、

通常、ある程度は、

受験者数に比例して合格者数も増えていく!

というのが一般的な考え方であり、入試結果も大体はそのようになっています。

例えば、募集人数が300名の入試において、

受験者数
合格者数
実質倍率
1,000名
500名
2.0倍
1,500名
750名
2.0倍
2,000名
1,000名
2.0倍

という感じに、実質倍率は大幅には変わらずに、受験者が多ければ、その分、合格者も多くなるというのが常です。

もちろん、上記は、あくまでも単純な例であり、学校側としては、受験者数に対する合格者数の比率や合格最低点などの色んな条件で合格者数を決めています。


募集人数よりも多くの合格者を出す理由!

これも中学受験に限った話ではありませんが、

受験においては、受験者数が募集人数よりもかなり多い場合、学校側としては、募集人数よりも多くの合格者(上積み分の合格者)を出すのが一般的です。

これは、難関校になればなるほど、募集人数よりも多い上積み分の合格者数は少なくなる傾向はありますが、

中学受験でいうと、例え御三家であっても、募集人数よりも多くの合格者を出しています。

[ご参考]

ここで、素朴に疑問に思うのは、

なぜ募集人数よりも多くの合格者を出すの?

という疑問だと思います。

その理由は、単純に、学校側としては、自分の学校を受験した受験生が、自分の学校を第一志望校として受験しているのか?併願校として受験しているのか?がわからない、

つまり、

学校側としては、

実際に入学するかどうかがわからない!

という理由で、募集人数よりも多くの合格者を出しています。


「渋幕ショック」の具体的な説明!

前振りが長くなってしまいましたが、

以下、「渋幕ショック」を渋幕(一次入試)の受験者数、合格者数、実質倍率を用いて具体的に説明します。


|渋幕(一次入試)

[募集人数]
・約215名(男女)

[入試結果]
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2020
2,058人
630人
3.3倍
2019
2,012人
751人
2.7倍
2018
2,004人
711人
2.8倍
2017
1,963人
724人
2.7倍
2016
1,852人
759人
2.4倍
2015
1,762人
743人
2.4倍


|受験者数

まずは、2020年度の渋幕(一次入試)の受験者数についてです。

このブログでも何度か述べているように、渋幕の人気は年々上がっています。

[ご参考]

実際、上記表の数値からもわかるように、受験者数は年々増えています。

特に、2018年度以降は2,000人超えの受験者数となっており、超難関校では珍しく、受験者数が多いのが特徴です。

また、「渋幕ショック」が起きた2020年度入試の受験者数は、過去最高となっています。

※もちろん、受験者数と同様に志願者数も過去最高となっています。


|合格者数

次に、2020年度の渋幕(一次入試)の合格者数についてです。

僕が、「渋幕ショック」と言っているのが、この合格者数の激減です。

上記表の数値からもわかるように、2019年度入試までは、先で説明しているとおり、受験者数にある程度は比例して合格者数は700人台となっています。

もちろん年によっては、合格最低点などの条件により、多少の増減はあります。

しかし、

2020年度入試では、受験者数が過去最高だったにもかかわらず、

合格者数が一気に630人に減っています!

前年比(2019年度比)では、

121人の合格者が減っています!

簡単に121人の合格者が減っていると言っていますが、大体、3クラス分の合格者数が減っていると考えると、かなりの人数です。

そして、

まさにこのことを、僕は、

渋幕ショック!

と呼んでいます。

※同じように呼んでいる方もいると思いますが...

僕もそうですが、多分、塾や教育メディアなどの中学受験関係者の方々も、まさかここまで合格者数が減るとは誰も予想してはいなかったと思います。


|実質倍率

次に、2020年度の渋幕(一次入試)の実質倍率についてです。

先で、受験者数、合格者数の説明を既にしているため、手短に述べますが、

2019年度入試までの過去5年間の実質倍率を見てみると、

大体、

2.4倍から高くても2.8倍!

でしたが、

2020年度入試については、「渋幕ショック」により、

一気に3.3倍まで上昇!

しています。


「渋幕ショック」が起きた理由!

ここが本題で、

どうして渋幕ショックが起きたの?

という理由についてです。

もちろん、

「渋幕ショック」が起きた理由は、渋幕のみが知るということになりますが、「渋幕ショック」が起きた理由の一つに、

渋幕が第一志望校という受験生の増加!

つまり、

渋幕に合格した場合、

渋幕に入学する受験生が増えてきている!

ということは誰も否定できないと思います。

そのため、2020年度入試で一気に合格者数が減っていますが、今後も減っていく可能性は大いにあります。

現に、例えば、

御三家では、募集人数に対して大体1.2倍から1.3倍くらいの合格者数を出していますが、渋幕は「渋幕ショック」でも、募集人数に対して約2.9倍の合格者を出しています。

[ご参考]

そういう意味では、

2020年度入試の「渋幕ショック」は、まだ、第一弾なのかもしれません。


最後に

今回、中学受験における「渋幕ショック」とは何なのか?について、色々と説明しましたが、中学受験においては突然、何が起きるかはわかりませんね!

いずれにせよ、

2021年度以降の渋幕(一次入試)がどのようになっていくかは、今後も注視していきたいと思います。

最後に、よろしければ、渋幕に関する関連記事もご覧ください!

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