はじめに
中学受験において、
「御三家などで繰り上げ合格はないのでは?」
と思っている方も多いと思いますが、
実は、
開成、麻布などの御三家をはじめとする超難関校や難関校でも
「繰り上げ合格(補欠合格)」
はあります。(ある場合があります)
そこで!
今回は、中学受験において御三家でも繰り上げ合格(補欠合格)がある理由と時期について説明します。
御三家でも繰り上げ合格がある理由!
以下、中学受験において御三家でも繰り上げ合格がある理由についてです。
せっかく御三家をはじめとする超難関校、難関校に合格したにもかかわらず、
「入学しないケース!」
があります。
ご存知の方も多いと思いますが、
入試を実施する学校としては、通常、募集人数よりも多くの合格者を出します。
そして、
それでも、募集人数に達しない場合に、
初めて、
「繰り上げ合格(補欠合格)!」
を出すことになります。
そのため、
毎年の入試状況によって違うため、必ず繰り上げ合格(補欠合格)があるとは限らず、ある場合があると思っていた方がよいです。
※学校によっては毎年ありますが...
前振りが長くなってしまいましたが、
中学受験において御三家でも繰り上げ合格(補欠合格)がある具体的な、
という4つのケースをご紹介します。
※今回は、男子御三家について説明します。
筑駒の受験!
御三家などでも繰り上げ合格(補欠合格)があるという1つ目のケースは、
「筑駒の受験!」
です。
国立の中高一貫校である、筑波大学附属駒場中学校・高等学校(以下、筑駒)の入試日が、御三家(開成、麻布、武蔵)の入試日と異なります。
もう少し具体的にいうと、
2月1日が入試日である開成、麻布、武蔵を受験した受験生は、2月3日が入試日である筑駒も受験できます。
そのため、
御三家に合格し、筑駒にも合格したら、基本的には筑駒に入学する方が多いです。
やはり、
御三家よりも偏差値が高く、かつ、国立の中高一貫校なので授業料も安いということもあり、筑駒に合格したら、普通は筑駒に入学します。
もし、うちがそのような状況であった場合は、もちろん、筑駒に入学させます。
※それ以前に無理でしたが...
そのため、
御三家でも募集人数に達しない場合があり、定員割れになった場合は、繰り上げ合格者が出てきます。
神奈川御三家の受験!
御三家などでも繰り上げ合格(補欠合格)があるという2つ目のケースは、
「神奈川御三家の受験!」
です。
神奈川の御三家である聖光、栄光も2月2日が入試日のため、2月1日が入試日である開成、麻布などを受験することができます。
※聖光については、2月4日も受験できます。
そのため、
もともと、
第一志望校が聖光、栄光の受験生が、2月1日に開成、麻布などを受験し両方に合格して、聖光、栄光に入学する場合は、御三家には入学しないというケースがあり、
募集人数に達しない(定員割れ)場合は、繰り上げ合格者が出てきます。
実際、神奈川が自宅の場合には、大いにありうるケースです。
渋幕の受験!
御三家などでも繰り上げ合格(補欠合格)があるという3つ目のケースは、
「渋幕の受験!」
です。
先程の神奈川の御三家と同様に、
渋幕も1月22日が入試日のため、2月1日が入試日である開成、麻布をはじめとする東京、神奈川のいずれかの学校を受験することができます。
※渋幕については、2月2日も受験できます。
もちろん、
開成や麻布が第一志望校で、渋幕は併願校という方も多いと思いますが、
最近では、
「渋幕を第一志望校にしている!」
という受験生も多く、人気も高く、渋幕に合格して、かつ、開成や麻布にも合格した場合でも、開成、麻布 には入学しないというケースもあり、
募集人数に達しない(定員割れ)場合は、繰り上げ合格者が出てきます。
[ご参考]
特に自宅が千葉の方や千葉方面の方には大いにありうるケースです。
また、
実際、渋幕と麻布に合格して、渋幕に入学した方を僕は知っています。
早い話が、
渋幕を第一志望校として受験して、合格したにもかかわらず、記念受験として開成や麻布などを受験して、両方とも合格するようなケースです。
関西圏の開成受験!
御三家などでも繰り上げ合格(補欠合格)があるという4つ目のケースは、
「関西圏の開成受験!」
です。
以前、他の記事でも述べていますが、
首都圏のトップクラスの男子受験生の中には、
3冠ステータスとして、
・筑駒(東京)
・開成(東京)
・灘(兵庫)
・開成(東京)
・灘(兵庫)
を受験し合格する方もいます。
そして、
関西圏の開成受験は逆のパターンで、関西圏のトップクラスの男子受験生が、
・開成(東京)
・灘(兵庫)
・灘(兵庫)
を受験し合格することも、同じようにステータスとなっており、
灘を受験した受験生が開成を受験し、合格だけ手に入れるという方もいます。
そのため、
開成に合格したにもかかわらず、開成には入学しないというケースもあり、
募集人数に達しない(定員割れ)場合は、繰り上げ合格者が出てきます。
ちなみに、
筑駒を受験するには、定められた首都圏の通学区域に在住していることが条件となっているため、関西圏から遠征し筑駒を受験することはできません。
[ご参考]
繰り上げ合格(補欠合格)による影響!
先で、中学受験において御三家でも繰り上げ合格(補欠合格)がある4つのケースをまとめると、
人によっては、
・御三家は併願校!
・御三家は記念受験!
・御三家は記念受験!
というようなケースがあることになります。
このような理由から、
たとえ、御三家でも、募集人数よりも多くの合格者を出しています。
[ご参考]
もちろん、
御三家に限った話ではなく、どこの学校でも、募集人数よりも多くの合格者を出すのが普通です。
そして、
それでも募集人数に満たない場合に初めて、繰り上げ合格者を出すということになります。
また、
繰り上げ合格となり、繰り上げ合格した学校への入学が決まると、
今度は、もともと入学しようとしていた学校に欠員が出てくるため、
上位の学校から徐々に下位の学校に繰り上げ合格者が出てくるという、ネズミ講のように連鎖していく状況が生まれてきます。
そのため、
上位校の繰り上げ合格(補欠合格)により、その下位校の色んな学校の入学者数に影響してくるということになります。
繰り上げ合格の時期!
では、
「繰り上げ合格の時期はいつなのか?」
について説明します。
東京の主要な私立の中高一貫校では、
「2月11日に合格者向けの説明会!」
を行います。
具体的には、
入学手続きを完了した合格者向けの説明会です。
よく、「合格者招集日」とも言われていますが、同じ意味です。
[ご参考]
その合格者向けの説明会には、入学する子供の出席が必須になっており、不参加の場合は入学が許可されないということになっています。
うちの息子が入学した「麻布中学校」も2月11日(合格者招集日)に合格者向けの説明会があり、不参加の場合は入学が許可されないことになっていました。
逆にいうと、
この合格者向けの説明会に出席したことが、その学校への入学の確定(入学許可)となり、
2月11日(合格者招集日)時点で、募集定員に達しなかった場合に、初めて繰り上げ合格が出てきます。
つまり、
繰り上げ合格が出る時期は、
基本的には、
「毎年、2月11日以降!」
となります。
もちろん、
御三家に限らず、合格発表後に入学手続きをした人が、募集人数よりも下回った場合などは、2月11日以前でも、繰り上げ合格はあります。
ちなみに、
繰り上げ合格の連絡は、基本的には電話で来る模様です...
また、
実際に、毎年、僕も色んな塾の合格者数を見ていますが、
ちょうど、2月11日頃から若干ながらも塾の合格者数は増えていきます。
といことで、
繰り上げ合格の時期は、基本的には毎年、2月11日から数日の間にあります。
ご参考!
ご参考までに、
2022年度の御三家の塾別の繰り上げ合格者数、そういう意味では、繰り上げ合格者数と思われる数については、以下の記事をご覧ください。
[ご参考]
最後に
今回、中学受験において御三家でも繰り上げ合格(補欠合格)がある理由について色々と述べましたが、
実際に繰り上げ合格はあるものの、
「必ずあるとは限らない!」
ため、繰り上げ合格を期待する方は、繰り上げ合格に過剰に期待しない方がよいと思います。
もし、繰り上げ合格がきたらラッキーと思う程度がベターです。
記事カテゴリー中学受験御三家
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