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中学受験における千葉御三家の実質倍率を比較してみました!
※本ページにはプロモーションが含まれていますはじめに
2023年度の中学受験において、千葉御三家(渋幕、市川、東邦大東邦)の入試が全て終了し、
「受験者数、合格者数、実質倍率」
が確定しました。
そこで、
今回は、千葉御三家の過去9年間の受験者数、合格者数、実質倍率について、
各学校毎に色々と述べたいと思います。
千葉御三家の実質倍率を比較
まずは、2023年度中学受験における、
千葉御三家(渋幕、市川、東邦大東邦)の実質倍率は以下のとおりです。
▽2023年度
学校名
受験者数
合格者数
実質倍率
渋幕(一次)
1,898名
704名
2.70倍
渋幕(二次)
488名
67名
7.28倍
市川①(男子)
1,774名
760名
2.33倍
市川①(女子)
895名
313名
2.86倍
市川②
532名
86名
6.19倍
東邦大東邦(前期)
2,147名
967名
2.22倍
東邦大東邦(後期)
457名
22名
20.77倍
2023年度の実質倍率としては、
千葉御三家では、各学校の2回目入試である渋幕(二次)、市川(第2回)、東邦大東邦(後期)の実質倍率が高いのは当たりなので、
それらを除く1回目入試を見てみると、
市川(第1回 女子)、渋幕(一次)、市川(第1回 男子)、東邦大東邦(前期)の順に高くなっています。
ということで、
次から、各学校の実質倍率について詳しく見てみましょう!
千葉御三家の実質倍率
以下、千葉御三家の実質倍率を比較してみます。渋谷教育学園幕張中学校
以下、「渋谷教育学園幕張中学校」の過去9年間の実質倍率です。▽募集人数
・一次入試:215名
・二次入試:45名
・二次入試:45名
▽実質倍率(一次入試)
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
1,898名
704名
2.7倍
2022
1,797名
651名
2.8倍
2021
1,661名
682名
2.4倍
2020
2,058名
630名
3.3倍
2019
2,012名
751名
2.7倍
2018
2,004名
711名
2.8倍
2017
1,963名
724名
2.7倍
2016
1,852名
759名
2.4倍
2015
1,762名
743名
2.4倍
▽実質倍率(ニ次入試)
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
488名
67名
7.3倍
2022
450名
47名
9.6倍
2021
421名
46名
9.2倍
2020
555名
68名
8.2倍
2019
449名
62名
7.2倍
2018
504名
48名
10.5倍
2017
525名
45名
11.7倍
2016
434名
46名
9.4倍
2015
467名
48名
9.7倍
渋幕の一次入試については、
2019年度までの過去5年間では、受験者数が年々増えてはいますが、実質倍率が2.4倍から2.8倍と、ある程度は安定した実質倍率でした。
しかし、
2020年度は、
「渋幕ショック」
により、実質倍率が3.3倍に上がっています。
そして、
2023年度については、実質倍率は0.1倍程度下がりましたが、2.7倍となっており、例年並みの実質倍率となっています。
渋幕の二次入試については、2017年度、2018年度の実質倍率が10倍以上となっていますが、
2019年度からは10倍以下となっており、2023年度については7.3倍となっています。
[ご参考]
市川中学校
以下、「市川中学校」の過去9年間の実質倍率です。▽募集人数
・第1回入試:男子180名、女子100名
・第2回入試:男女40名
・第2回入試:男女40名
▽実質倍率(第1回入試 男子)
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
1,774名
760名
2.3倍
2022
1,512名
727名
2.1倍
2021
1,532名
729名
2.1倍
2020
1,731名
817名
2.1倍
2019
1,593名
775名
2.1倍
2018
1,735名
793名
2.2倍
2017
1,627名
811名
2.0倍
2016
1,645名
829名
2.0倍
2015
1,699名
830名
2.0倍
▽実質倍率(第1回入試 女子)
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
895名
313名
2.9倍
2022
857名
325名
2.6倍
2021
867名
320名
2.7倍
2020
960名
332名
2.9倍
2019
942名
368名
2.6倍
2018
930名
332名
2.8倍
2017
911名
346名
2.6倍
2016
963名
391名
2.5倍
2015
957名
372名
2.6倍
▽実質倍率(第2回入試 男女)
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
532名
86名
6.2倍
2022
419名
52名
8.1倍
2021
387名
51名
7.6倍
2020
454名
41名
11.1倍
2019
526名
40名
13.2倍
2018
536名
61名
8.8倍
2017
442名
50名
8.8倍
2016
431名
42名
10.3倍
2015
467名
52名
9.0倍
市川の第1回入試については、上記の数値からもわかるように、
過去9年間の実質倍率は、男子が2.0倍~2.3倍、女子は2.5倍~2.9倍と、ある程度は安定した実質倍率となっています。
また、
男子よりも女子の募集人数が少ないということもあり、女子の方が男子よりも実質倍率が高い傾向にあるという特徴があります。
市川の第2回入試については、年度により実質倍率にバラツキがあります。
最近は、2019年度が13.2倍、2020年度が11.1倍と、かなり高倍率になっていましたが、
2023年度については、6.2倍となっており、過去9年間では、一番低い倍率となっています。
[ご参考]
東邦大学付属東邦中学校
以下、「東邦大学付属東邦中学校」の過去9年間の実質倍率です。▽募集人数
・前期入試:240名(2020年度までは250名)
・後期入試:20名
・後期入試:20名
▽実質倍率(前期入試)
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
2,147名
967名
2.2倍
2022
2,126名
969名
2.2倍
2021
2,170名
954名
2.3倍
2020
2,392名
1,011名
2.4倍
2019
2,410名
966名
2.5倍
2018
2,296名
1,078名
2.1倍
2017
2,332名
1,112名
2.1倍
2016
2,239名
1,136名
2.0倍
2015
2,301名
1,125名
2.0倍
▽実質倍率(後期入試)
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
457名
22名
20.8倍
2022
397名
47名
8.4倍
2021
379名
21名
18.0倍
2020
511名
33名
15.5倍
2019
422名
66名
6.4倍
2018
452名
22名
20.5倍
2017
437名
25名
17.5倍
2016
422名
30名
14.1倍
2015
408名
49名
8.3倍
東邦大東邦の前期入試については、
2.0倍~2.5倍とある程度は安定した実質倍率となっています。
また、
2023年度については、昨年度と同様の受験者数、合格者数ということもあり、
実質倍率は昨年度と同じ2.2倍となっています。
東邦大東邦の後期入試については、年度により実質倍率にかなりバラツキがあります。
そして、
直近の2023年度については、20.8倍と、過去9年間では1番高い実質倍率となっています。
[ご参考]
総評
千葉御三家の過去9年間の実質倍率としては、各学校とも2回入試を実施しているということもあり、2回目入試の実質倍率については、年度により差があり何とも言えませんが、
1回目入試の実質倍率については、
「渋幕ショック」があった2020年度を除くと、大体、2.0倍台を推移しているという傾向にあります。
最後に
今回、中学受験における千葉御三家の実質倍率について、色々と述べましたが、1回目入試は、各学校とも1月受験ということもあり、埼玉受験と同じように、受験者数が多いという特徴もあり、首都圏の中学受験においては人気があります。
実際、
うちの息子も渋幕を受験し合格しています。
いずれにせよ、
千葉御三家の実質倍率は、今後も注視していきたいと思います。