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中学受験における御三家の志願者数、志願倍率を比較してみました!
※本ページにはプロモーションが含まれていますはじめに
2023年度の中学受験における、御三家の志願者数、志願倍率
が確定しました。
そして、
いよいよ、
本格的な「受験ラッシュ」に突入します。
そこで、
今回は、東京の男女御三家の2023年度入試の出願状況(志願者数、志願倍率)について、
僕なりの見解を色々と述べたいと思います。
※いつものように、今年(2023年度)用にリライトしています。
[目次]
御三家の志願者数、志願倍率を比較
男子御三家の志願者数、志願倍率
・開成中学校
・麻布中学校
・武蔵中学校
・その他(男子校)
女子御三家の志願者数、志願倍率
・桜蔭中学校
・女子学院中学校
・雙葉中学校
・その他(女子校)
出願に関する総評
最後に
御三家の志願者数、志願倍率を比較
男子御三家の志願者数、志願倍率
・開成中学校
・麻布中学校
・武蔵中学校
・その他(男子校)
女子御三家の志願者数、志願倍率
・桜蔭中学校
・女子学院中学校
・雙葉中学校
・その他(女子校)
出願に関する総評
最後に
御三家の志願者数、志願倍率を比較
まずは、東京の男女御三家の2023年度の出願状況は、
ざっとこんな感じです。
▽男子御三家
学校名
募集人数
志願者数
志願倍率
開成
300名
1,289名
4.30倍
麻布
300名
918名
3.06倍
武蔵
160名
601名
3.76倍
▽女子御三家
学校名
募集人数
志願者数
志願倍率
桜蔭
235名
629名
2.68倍
女子学院
240名
700名
2.92倍
雙葉
100名
401名
4.01倍
あくまでも志願倍率であり、実質倍率ではないため何とも言えませんが、
現時点では、志願者全員が受験し、合格者数も募集人数と同じという前提で考えておきましょう。
※実際、そのようなことはありませんが...
それでは、
各学校の出願状況について、次から詳しく見てみましょう。
男子御三家の志願者数、志願倍率
まずは、男子御三家(東京)の志願者数、志願倍率を比較してみます。
開成中学校
以下、開成中学校の直近9年間の志願者数、志願倍率です。年度
募集人数
志願者数
志願倍率
2023
300名
1.289名
4.3倍
2022
300名
1,206名
4.0倍
2021
300名
1,243名
4.1倍
2020
300名
1,266名
4.2倍
2019
300名
1,231名
4.1倍
2018
300名
1,234名
4.1倍
2017
300名
1,195名
4.0倍
2016
300名
1,211名
4.0倍
2015
300名
1,222名
4.1倍
2023年度の開成の志願者数は、
2022年度より83名増えています。
そして、
直近9年間の中では、一番多い志願者数、一番高い志願倍率となっています。
ただし、
上記の数値からもわかるように、300名の募集に対して、1,200名台の志願者数、4倍台の志願倍率となっており、
大きな変動ではなく、例年よりも若干多い志願者数といったところです。
また、
開成は、もともと人気があるということもあり、男女御三家の中では志願倍率が一番高くなっており、依然として開成人気は健在です。
[ご参考]
麻布中学校
以下、麻布中学校の直近9年間の志願者数、志願倍率です。年度
募集人数
志願者数
志願倍率
2023
300名
918名
3.1倍
2022
300名
934名
3.1倍
2021
300名
881名
2.9倍
2020
300名
1,016名
3.4倍
2019
300名
1,037名
3.5倍
2018
300名
933名
3.1倍
2017
300名
967名
3.2倍
2016
300名
908名
3.0倍
2015
300名
916名
3.1倍
2023年度の麻布の志願者数は、
2022年度より16名減っています。
がっ、
大きな変動はなく、例年並みの志願者数、志願倍率といったところです。
2021年度については、新型コロナウイルスの影響により、過去9年間の中では、一番少ない881名の志願者数でしたが、
2022年度以降は、志願者数が回復し、志願倍率も3.0倍台に戻ってきているという状況です。
ちなみに、
僕の勝手な予想では、今年は、950名に達すると思っていましたが、
まっ、こんな感じかと...
[ご参考]
武蔵中学校
以下、武蔵中学校の直近9年間の志願者数、志願倍率です。年度
募集人数
志願者数
志願倍率
2023
160名
601名
3.8倍
2022
160名
640名
4.0倍
2021
160名
584名
3.7倍
2020
160名
601名
3.8倍
2019
160名
579名
3.6倍
2018
160名
548名
3.4倍
2017
160名
592名
3.7倍
2016
160名
608名
3.8倍
2015
160名
531名
3.3倍
2023年度の武蔵の志願者数は、
2022年度より39名減っています。
過去9年間の中では、2022年度が一番多い640名の志願者数となっており、
2023年度は、2020年度と同じ志願者数、志願倍率となっています。
武蔵は、もともと募集人数が、他の御三家より少ないということもあり、敬遠されがちなイメージがありましたが、
志願倍率は、麻布よりも高く、武蔵人気は今年も健在です。
[ご参考]
その他(男子校)
出願を締め切った学校が少ないため、まだ、何とも言えませんが、
男子御三家以外の男子校の出願状況として、僕が気になったのは、
2020年度までは、算数1科目入試への出願が増加傾向にあった中で、
2021年度、2022年度は、算数1科目入試への出願が減少、または、停滞していましたが、
2023年度は、昨年度よりも若干ながら増加傾向が見られます。
また、
以下の記事でもご紹介していますが、
日本学園中学校が、2026年4月から明治大学の系列校となり、明治大学付属世田谷中学校に校名が変更され、共学化になるということもあり、
例年の6倍以上の志願者数になっています。
[ご参考]
そういう意味では、
大学付属校は、相変わらず人気が高いです。
女子御三家の志願者数、志願倍率
次に、女子御三家(東京)の志願者数、志願倍率を比較してみます。
桜蔭中学校
以下、桜蔭中学校の直近9年間の志願者数、志願倍率です。年度
募集人数
志願者数
志願倍率
2023
235名
629名
2.7倍
2022
235名
557名
2.4倍
2021
235名
581名
2.5倍
2020
235名
555名
2.4倍
2019
235名
529名
2.3倍
2018
235名
533名
2.3倍
2017
235名
516名
2.2倍
2016
235名
538名
2.3倍
2015
235名
655名
2.8倍
2023年度の桜蔭の志願者数は、
2022年度より72名増えています。
また、
数値からもわかるように、直近9年間の中では、サンデーショックの2015年度と同等の志願者数、志願倍率となっており、
女子御三家の中では、桜蔭人気となっています。
正直、
僕の勝手な予想では、今年も例年並みの550名前後の志願者数と思っていましたが、
まさか、
600名を超えるとは思っていませんでした...
[ご参考]
女子学院中学校
以下、女子学院中学校の直近9年間の志願者数、志願倍率です。年度
募集人数
志願者数
志願倍率
2023
240名
700名
2.9倍
2022
240名
769名
3.2倍
2021
240名
723名
3.0倍
2020
240名
798名
3.3倍
2019
240名
794名
3.3倍
2018
240名
760名
3.2倍
2017
240名
676名
2.8倍
2016
240名
695名
2.9倍
2015
240名
971名
4.0倍
2023年度の女子学院の志願者数は、
2022年度より69名減っています。
直近9年間の中では、サンデーショックの2015年を除くと、
2018年度以降、男女御三家の中でもダントツに志願者数が増えており、
コロナ禍の2021年度、2022年度も700名を超え、女子学院人気は健在でしたが、
2023年度は、予想に反して、700名の志願者数となっています。
そういう意味では、
女子学院が志願者数を減らした分、桜蔭が増えているという感じにも受け止められます...
[ご参考]
雙葉中学校
以下、雙葉中学校の直近9年間の志願者数、志願倍率です。年度
募集人数
志願者数
志願倍率
2023
100名
401名
4.0倍
2022
100名
381名
3.8倍
2021
100名
385名
3.9倍
2020
100名
419名
4.2倍
2019
100名
375名
3.8倍
2018
100名
307名
3.1倍
2017
100名
366名
3.7倍
2016
100名
356名
3.6倍
2015
100名
519名
5.2倍
2023年度の雙葉の志願者数は、
2022年度より20名増えています。
直近9年間の中では、サンデーショックの2015年を除くと、
2023年度は、2020年度以来の400名を超える志願者数となっており、雙葉人気も健在です。
また、
女子御三家の志願倍率では、今年も雙葉が一番高い倍率となっています。
[ご参考]
その他(女子校)
男子と同様に、出願を締め切った学校が少ないため、
まだ、何とも言えませんが、
女子御三家以外の女子校の出願状況として、僕が気になったのは、
昨年度より志願者数を増やしている学校もありますが、
全体的に午後入試への出願が減少、または、停滞しているというように見えます。
あとは、
現時点では、まだ出願を締め切っていないため、何とも言えませんが、
新御三家の豊島岡、?友、吉祥女子の人気も今年も依然として健在であると予想しています。
どうでもいい話で恐縮ですが、
うちの息子が受験のときに参加した合同学校説明会で、なぜか手渡されて受け取ってしまった豊島岡の学校パンフレットを今でも大事にとってある僕です。
ということで、
僕は、豊島岡が大好きです。
出願に関する総評
2023年度の男女御三家への出願については、昨年度より、
志願者数が
▽増えた学校:
・開成(+83名)
・桜蔭(+72名)
・雙葉(+20名)
・桜蔭(+72名)
・雙葉(+20名)
▽減った学校
・麻布(-16名)
・武蔵(-39名)
・女子学院(-69名)
・武蔵(-39名)
・女子学院(-69名)
と、それぞれありますが、
大きな変動ではないため、ほぼ、例年並みであると考えています。
男女御三家以外の中学校では、出願状況を全体的に見てみると、
昨年度と同様に、僕の感覚では安全校志向が強いように感じています。
やはり、
新型コロナウイルス拡大の影響により、コロナ禍での受験を極力控えようという傾向が強くなっているのではないかと考えています。
※あくまでも個人の感想です...
まっ、
あくまでも出願なので、実際の受験者数、実質倍率がどうなるかは2月1日から、また様子を見ていきたいと思います。
最後に
今回、男女御三家の2023年度入試の出願状況について、僕なりの見解を色々と述べましたが、
御三家以外では、まだ、出願を締め切っていない学校も多くあります。
いずれにせよ、
いよいよ、
本格的な「受験ラッシュ」に突入します。
体調に気をつけて、最後の追い込み頑張ってください。