はじめに
中学受験において、
第一志望校の本番受験前に、お試し受験を考えている方の中には、
「お試し校はどこの学校にしようか?」
と悩んでいる方も多いと思います。
やはり、お試し受験とはいえ、併願校選びという意味では、悩みの種の一つです。
そこで、今回は、中学受験におけるお試し校の選び方について、うちの経験を踏まえて色々と述べたいと思います。
中学受験におけるお試し校の選び方!
以下、中学受験におけるお試し校の選び方についてです。
お試し校とは?
「お試し校」とは、第一志望校の受験前に、本番受験を経験するという目的と、実力を試して自信を持ってもらう、つまり、まずは合格を手に入れるということを目的に受験する学校のことを意味し、安全校と言えば安全校ですが、よほどのことがない限り、実際には入学しない学校です。
また、「お試し校」は「腕試し校」とも言われています。
※この記事では「お試し校」で統一します。
お試し校が1月校の理由!
首都圏の中学受験においては、
「お試し校のことを1月校!」
と呼ぶ場合も多々あります。
正確には、
「1月校の中にお試し校が含まれている!」
といった方が正しいかもしれません。
お試し校が1月校と言われる理由は、
中学受験の本番入試が、
・東京 :2月1日~
・神奈川:2月1日~
・埼玉 :1月10日~
・千葉 :1月20日~
から開始される(解禁される)ため、2月1日から開始される東京、神奈川の中学受験よりも前に、1月に中学受験が開始される埼玉、千葉の学校を1月校と言うことに起因しています。
もちろん、埼玉、千葉の1月中に実施される学校しか受験しない場合は、1月校という考えはないです。
そういう意味では、1月校という表現は、主に東京、神奈川の中学受験する方が言う表現です。
[ご参考]
・中学受験における入試の解禁日について!
お試し校を受験する目的!
お試し校を受験する目的は、先でも軽く述べていますが、
大きくは、
・本番受験を一つでも多く経験するため!
・早めに合格して次の受験につなげるため!
という2つがあります。
やはり、模擬試験とは違い、本番受験を一つでも多く経験するのとしないのとでは、全く違いますし、本番受験を経験することで得るものは大きく、本番受験に入ってからも受験生である子供の学力はグングン伸びると僕は考えています。
また、お試し校の受験は、本番受験を経験するという目的もありますが、早めに合格を手にして、合格という自信を次の受験につなげるということも大きな目的であると考えています。
[ご参考]
・「二月の勝者」の中で一番感動した名言!
お試し校は何校くらい受験するのか?
首都圏の中学受験においては、受験生一人当たり、大体6~7校程度受験します。
その内、第一志望校を除くと、併願校としては、大体5~6校程度受験することになります。
そして、併願校の内、
「お試し校としては、1~2校程度受験する!」
というのがよくあるパターンです。
詳しくは後述していますが、実際、うちもお試し校としては1校受験しています。
[ご参考]
・中学受験における受験日程の組み方について!
お試し校は安全校を選んだ方がよい!
先でも述べているように、お試し校を受験する目的は、早めに合格して自信を付けて次の受験につなげるためという目的もあります。
そのため、自分の実力以上の学校(チャレンジ校など)をお試し校とはせずに、
「合格する可能性が高い学校!」
つまり、
「お試し校は安全校を選んだ方がよい!」
です。
特に、お試し受験においては、
「初戦 = お試し校」
という方も多いと思いますが、
やはり、初戦で苦戦してしまうと、次の受験への不安やモチベーション低下につながってしまいます。
うちがお試し校として検討した学校!
うちが、お試し校というか、2月から始まる東京、神奈川の中学受験に向けた1月校として検討していたのは、
・栄東中学校(埼玉)
・開智中学校(埼玉)
・立教新座中学校(埼玉)
・市川中学校(千葉)
・東邦大学付属東邦中学校(千葉)
です。
しつこいようですが、上記は、お試し校というよりも、あくまでも1月校として考えていた学校です。
※実際、上記の学校の過去問は全て買い揃えていました...
その中でも、お試し校としては、栄東(A日程)を受験することだけは当初から決めており、あと1校くらいお試し校として受験するのか、合格、不合格に関係なく、実力を試すためだけに受験する学校を選ぶのかで悩んでいました。
そして、最終的に、
「お試し校としては、栄東(A日程)だけ!」
を受験することに決め、合格、不合格に関係なく、実力を試すためだけに受験する学校として、同じ栄東(東大特待)を選んだという感じです。
※栄東(A日程)は、2021年度の入試においては、第1回に相当します。
ちなみに、うちは、結果的に、栄東(A日程、東大特待)の他に渋幕も受験していますが、何度かこのブログでも述べているように、予定外の受験となっています。
そういう意味では、1月校としては、うちは、最終的に、
・栄東(A日程)← お試し校
・栄東(東大特待)
・渋幕
を受験し、全て合格しています。
[ご参考]
・中学受験において過去問を解かないで受験することはアリか?
栄東を選んだ理由!
うちが、栄東(A日程)を、お試し受験、かつ、初戦として選んだ理由は、
当初から、
「皆んなが受験するならうちも受験しよう!」
という単純な思いもありましたが、
何よりも、
「合格する可能性が高かったため!」
かつ
「受験生が多い中で実力を試すため!」
という理由です。
やはり、初戦は大事であるという考えのもと、日本では一番受験者数が多い栄東の受験の中で、実力を試し、早めに合格を手に入れたいという理由で選んでいます。
最後に
今回、中学受験におけるお試し校の選び方について、うちの経験を踏まえて色々と述べたように、
「お試しとは言いながらも本番受験の一つ!」
と捉えて、
安易に考えない方がよいです。
また、うちのように、
「初戦 = お試し校」
という方も多いと思いますが、
僕としては、やはり、
「初戦は大事である!」
とも考えています。
そういう意味では、しつこいようですが、
「本番受験を一つでも多く経験すること!」
「早めに合格して次の受験につなげること!」
を目的に、お試し校として
「合格する可能性が高い学校!」
を選び、あくまでも、
「お試しと割り切って受験する学校を選ぶ!」
ことをおすすめします。(これ大事です。)