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中学受験において募集人数に対する合格者数の比率はどれくらいか?
※本ページにはプロモーションが含まれていますはじめに
中学受験において、志望校の志願倍率や実質倍率は気になりますが、
「募集人数に対する合格者数の比率!」
つまり、
毎年、
「募集に対してどれくらい合格者がいるのか?」
ということに関しては、
あまり気にしていないと思います。
※気にすることではないですが...
そこで!
今回は、中学受験において募集人数に対する合格者数の比率について説明します。
[目次]
募集人数に対する合格者数について!
中学受験での募集人数に対する合格者数!
御三家の合格者率!
・開成中学校
・麻布中学校
・武蔵中学校
・桜蔭中学校
・女子学院中学校
・雙葉中学校
御三家以外の合格者率!
・栄東中学校(A日程)
・渋谷教育学園幕張中学校(一次入試)
合格者率のまとめ!
・御三家の合格者率!
・御三家以外の合格者率!
最後に
募集人数に対する合格者数について!
中学受験での募集人数に対する合格者数!
御三家の合格者率!
・開成中学校
・麻布中学校
・武蔵中学校
・桜蔭中学校
・女子学院中学校
・雙葉中学校
御三家以外の合格者率!
・栄東中学校(A日程)
・渋谷教育学園幕張中学校(一次入試)
合格者率のまとめ!
・御三家の合格者率!
・御三家以外の合格者率!
最後に
募集人数に対する合格者数について!
一応、補足しておきますが、中学受験に限らず、受験で皆さん気にする数値は、志願倍率、実質倍率であり、
・志願倍率 = 志願者数 ÷ 募集人数
・実質倍率 = 受験者数 ÷ 合格者数
・実質倍率 = 受験者数 ÷ 合格者数
で算出できます。
今回、僕がご紹介したいのは、募集人数に対する合格者数の比率、
・合格者率 = 合格者数 ÷ 募集人数
です。
※当記事では、募集人数に対する合格者数の率を「合格者率」としています。
例えば、
募集人数が100名に対して150名の合格者がいる場合は、
150名(合格者数) ÷ 100名(募集人数) = 1.5倍
となり、
学校としては、100名の募集人数に対して1.5倍の合格者を出したことになります。
中学受験での募集人数に対する合格者数!
前振りが長くなってしましましたが、以下、中学受験において募集人数に対する合格者数の比率はどれくらいか?についてです。
今回、全学校の調査は無理なので、
男女御三家、受験者数が日本一の学校、首都圏の1月受験で最難関校である
[調査対象校]
の募集人数に対する合格者数を見ていきたいと思います。
御三家の合格者率!
まずは、男女御三家の合格者率についてです。
開成中学校
以下、「開成中学校」の直近6年間の募集人数に対する合格者数の比率(合格者率)です。▽開成中学校
年度
募集人数
合格者数
合格者率
2022
300名
416名
1.39倍
2021
300名
398名
1.33倍
2020
300名
397名
1.32倍
2019
300名
396名
1.32倍
2018
300名
388名
1.29倍
2017
300名
395名
1.32倍
平均
300名
398名
1.33倍
開成は、上記の数値からもわかるように、
毎年、
「募集人数に対して1.33倍前後の合格者!」
を出しています。
2022年度については、直近6年間では一番少ない受験者数でしたが、
逆に、
合格者数が直近6年間では一番多かったということもあり、
合格者率は、直近6年間では一番高くなっています。
[ご参考]
麻布中学校
以下、「麻布中学校」の直近6年間の募集人数に対する合格者数の比率(合格者率)です。▽麻布中学校
年度
募集人数
合格者数
合格者率
2022
300名
371名
1.24倍
2021
300名
377名
1.26倍
2020
300名
383名
1.28倍
2019
300名
376名
1.25倍
2018
300名
378名
1.26倍
2017
300名
382名
1.27倍
平均
300名
378名
1.26倍
麻布は、上記の数値からもわかるように、
毎年、
「募集人数に対して1.26倍前後の合格者!」
を出しています。
麻布は、受験者数にあまり左右されることはなく、毎年、合格者数は安定しており、
2022年度についても、合格者数、合格者率は例年並みとなっています。
[ご参考]
武蔵中学校
以下、「武蔵中学校」の直近6年間の募集人数に対する合格者数の比率(合格者率)です。▽武蔵中学校
年度
募集人数
合格者数
合格者率
2022
160名
178名
1.11倍
2021
160名
183名
1.14倍
2020
160名
188名
1.18倍
2019
160名
186名
1.16倍
2018
160名
185名
1.16倍
2017
160名
187名
1.17倍
平均
160名
185名
1.15倍
武蔵は、上記の数値からもわかるように、
毎年、
「募集人数に対して1.15倍前後の合格者!」
を出しています。
武蔵も、受験者数にあまり左右されることはなく、毎年、合格者数は安定していますが、
2022年度については、合格者数が直近6年間では一番少なかったということもあり、
結果的に、合格者率も直近6年間では一番低くなっています。
[ご参考]
桜蔭中学校
以下、「桜蔭中学校」の直近6年間の募集人数に対する合格者数の比率(合格者率)です。▽桜蔭中学校
年度
募集人数
合格者数
合格者率
2022
235名
282名
1.20倍
2021
235名
283名
1.20倍
2020
235名
283名
1.20倍
2019
235名
281名
1.20倍
2018
235名
280名
1.19倍
2017
235名
269名
1.14倍
平均
235名
280名
1.19倍
桜蔭は、上記の数値からもわかるように、
毎年、
「募集人数に対して1.19倍前後の合格者!」
を出しています。
桜蔭も、受験者数にあまり左右されることはなく、毎年、合格者数は安定しており、
2022年度についても、合格者数、合格者率は例年並みとなっています。
ちなみに、
2020年度と2021年度の合格者数が同じとなっていますが、決して誤りではありません。
[ご参考]
女子学院中学校
以下、「女子学院中学校」の直近6年間の募集人数に対する合格者数の比率(合格者率)です。▽女子学院中学校
年度
募集人数
合格者数
合格者率
2022
240名
276名
1.15倍
2021
240名
274名
1.14倍
2020
240名
274名
1.14倍
2019
240名
281名
1.17倍
2018
240名
275名
1.15倍
2017
240名
278名
1.16倍
平均
240名
276名
1.15倍
女子学院は、上記の数値からもわかるように、
毎年、
「募集人数に対して1.15倍前後の合格者!」
を出しています。
女子学院も、受験者数にあまり左右されることはなく、毎年、合格者数は安定しており、
2022年度についても、合格者数、合格者率は例年並みとなっています。
ちなみに、
2020年度と2021年度の合格者数が同じとなっていますが、決して誤りではありません。
[ご参考]
雙葉中学校
以下、「雙葉中学校」の直近6年間の募集人数に対する合格者数の比率(合格者率)です。▽雙葉中学校
年度
募集人数
合格者数
合格者率
2022
100名
121名
1.21倍
2021
100名
115名
1.15倍
2020
100名
118名
1.18倍
2019
100名
127名
1.27倍
2018
100名
120名
1.20倍
2017
100名
119名
1.19倍
平均
100名
120名
1.20倍
雙葉は、上記の数値からもわかるように、
毎年、
「募集人数に対して1.20倍前後の合格者!」
を出しています。
雙葉は、募集人数が他の学校よりも少ないということもあり、合格者数により合格者率も変わりますが、
雙葉も、受験者数にあまり左右されることはなく、毎年、合格者数は安定しており、
2022年度についても、合格者数、合格者率は例年並みとなっています。
[ご参考]
御三家以外の合格者率!
次は、御三家以外の合格者率についてです。
栄東中学校(A日程)
以下、「栄東中学校(A日程)」の直近6年間の募集人数に対する合格者数の比率(合格者率)です。▽栄東中学校(A日程)
年度
募集人数
合格者数
合格者率
2022
140名
4,703名
33.59倍
2021
140名
3,833名
27.38倍
2020
140名
3,913名
27.95倍
2019
140名
4,080名
29.14倍
2018
140名
3,994名
28.53倍
2017
140名
4,341名
31.01倍
平均
140名
4,144名
29.60倍
栄東(A日程)は、上記の数値からもわかるように、
毎年、
「募集人数に対して29.60倍前後の合格者!」
を出しています。
というか、
そもそも、140名の募集人数に対して、
最近では、毎年6,000名以上の受験生が受験し、約4,000名の合格者を出すってどういうこと?って感じですが、
栄東(A日程)は、受験者数に比例して合格者数が大きく左右されています。
2022年度は、過去最高の7,000名以上の受験生が志願し、受験者数も6,800名以上であったということもあり、
結果的に、合格者数が多く、合格者率も高くなっています。
ちなみに、
栄東(A日程)は、毎年、140名の募集人数に対して、約4,000名の合格者を出していますが、
合格者全員が入学するとなった場合、
「どうなってしまうのか?」
と考えてしまうのは、僕だけでしょうか?
[ご参考]
渋谷教育学園幕張中学校(一次入試)
以下、「渋谷教育学園幕張中学校(一次入試)」の直近6年間の募集人数に対する合格者数の比率(合格者率)です。▽渋谷教育学園幕張中学校(一次入試)
年度
募集人数
合格者数
合格者率
2022
215名
651名
3.03倍
2021
215名
682名
3.17倍
2020
215名
630名
2.93倍
2019
215名
751名
3.49倍
2018
215名
711名
3.31倍
2017
215名
724名
3.37倍
平均
215名
692名
3.22倍
渋幕(一次入試)は、上記の数値からもわかるように、
毎年、
「募集人数に対して3.22倍前後の合格者!」
を出しています。
渋幕(一次入試)については、
2019年度入試までは、募集人数に対して約3.4倍程度の合格者を出していましたが、
2020年度入試においては、「渋幕ショック」により、3.0倍を下回る合格者率までに一気に減っています。
[ご参考]
ただし、
2021年度は、約3.2倍となり元に戻った感じとなっています。
そして、
2022年度は、2021年度よりも受験者数が増えたにもかかわらず、合格者数減ったということもあり、
合格者率も前年と比較すると低くなっています。
[ご参考]
合格者率のまとめ!
先で説明している合格者率をまとめると、御三家の合格者率!
御三家の合格者率については、大体、
「募集人数に対して1.2~1.3倍の合格者!」
を出しており、受験者数の大幅な増減がない限りにおいては、
毎年、
「合格者数はある程度決まっている!」
という点が特徴的です。
御三家以外の合格者率!
御三家以外の合格者率については、併願校として受験する受験生が多い人気校については、
募集人数に対する合格者数の比率である
「合格者率は高くなる傾向!」
にあり、
逆に、
第一志望校として人気が高い学校は低くなる傾向があります。
※当たり前ですが...
そういう意味では、
・一回受験校の合格者率は低くなる傾向!
・複数回受験校の合格者率は高くなる傾向!
・複数回受験校の合格者率は高くなる傾向!
にあるといった方が正しいです。
[ご参考]
また、
御三家に限らず、募集人数よりも多くの合格者を出しているにもかかわらず、繰り上げ合格がある場合も多々あります。
[ご参考]
最後に
今回、中学受験において募集人数に対する合格者数の比率はどれくらいか?について色々と述べましたが、合格者率が高いからどう、低いからこうということはないです。
がっ、
募集人数よりも受験者数が上回っている限りにおいては、
ある程度、学校によって募集人数に対する合格者数は決まっていることがうかがえます。
いずれにせよ、
「へーそーなんだー」
というレベルで、何かの参考になれば幸いです。
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