はじめに
先日、「中学受験における主要な公開模擬試験の日程をまとめてみました!」という記事で、秋から冬にかけて実施される主要な模擬試験をご紹介しましたが、もう9月に入り、既に、この主要な模擬試験が開始されています。
また、中学受験を控えたご家庭では、この秋から冬にかけて「合格力判定サピックスオープン」などの公開模擬試験をはじめ、色んな模擬試験を受ける機会が多々あります。
そして、この時期にもかかわらず、第一志望校や併願校がまだ決められずにいる方も多いかと思います。(うちがそうでした...)
そんな中で、この時期受ける模擬試験では、合不合判定のために、志望校を10校程度まで決めて模擬試験を受ける機会が多々あり、いつも頭を悩ませます。
※うちは、志望校がなかなか決まらずに、本当にいつも模擬試験の度に悩んでいました...
そこで、今回は、中学受験における模擬試験での志望校(判定校)の選び方について、僕の考えと経験を踏まえて色々と述べたいと思います。
※ちなみに、この記事は、昨年書いた記事を少しリライトしています!
中学受験における模擬試験での志望校(判定校)の選び方!
僕が考える、中学受験における模擬試験での志望校(判定校)の選び方!の一番のポイントは、
「全て同じレベルの学校にしてしまうと、結果もほぼ同じになってしまう!」
ため、下記のような感じで、志望校のレベルや観点を変えて選ぶと、色んな結果が出てくるため、後々、実際の志望校を選ぶ際の参考になります。
とりあえず、模擬試験で合不合を判定する志望校を10校選べる場合の例を示します。
ちょっと合格するのは無理と思われる学校(2校)!
言葉が悪いかもしれませんが、まずは、ちょっと合格するのは無理と思われる学校を2校程度選びます。
※「ちょっと合格するのは無理と思われる学校」というよりも「チャレンジ校」という表現の方が良いですね!
つまり、第一志望校として考えている学校の上位校を2校程度選びます。
※うちは、「麻布」が第一志望校だったため、「筑駒」、「開成」を選んでいました...
受験を考えている学校(5校)!
次に、実際に受験を考えている学校を5校程度選びます。
もちろん、第一志望校、併願校を合わせて5校程度です。
この時期に、第一志望校や併願校がまだ決められずにいる方も多くいますが、誰にでも受験を考えている学校は、最低でも5校程度はあるかと思いますし、実際に受験出来るのは、せいぜい5校から8校ぐらいです。
そのため、ここで選ぶ5校程度の学校が、現時点での現実的な志望校となるため、現時点でよいので真剣に選ぶ必要があります。また、模擬試験の結果としても、ここで選ぶ5校程度の学校は、現実的な結果として捉える必要があります。
※うちはちなみに、第一志望校の「麻布」を筆頭に、「早稲田」、「海城」、「本郷」、「浅野」などを選んでいました...
受験する気は無い安全校(3校)!
最後に、全ての志望校の結果がダメだった場合を考慮して、受験生である子供に、少しでも自信を持ってもらうために、受験する気は無い安全校も3校程度入れておきましょう!
模擬試験とはいえ、全ての志望校の結果がダメだった場合、あまりにも受験生がかわいそうなので...(親のショックもそうですが...)
※うちは...を選んでいました。(ご想像にお任せします...)
ということで、今回ご紹介した模擬試験での志望校、判定校の選び方は、自分が実際に受験する可能性がある学校を中心に、その上位とその下位の学校を選ぶことにより、「中学受験全体の中での自分の立ち位置を確認する」ことを目的としています。
最後に
色々と中学受験の模擬試験での志望校の選び方を述べましたが、所詮、模擬試験は模擬試験です。
以前、「中学受験における秋からの勉強法!」という記事でも述べていますが、模擬試験を受ける目的は、
「色んな模擬試験を受けることにより、色んな問題に慣れて、苦手科目や苦手分野を見つけること」
です。
模擬試験を受ける目的は、「志望校の合格確率が80%だった!」とか、安心する目的では決してありません。
本番受験までに成績が一気に伸びる子もいれば、模擬試験の結果に満足して一気に下がる子もいます。(子供って数ヵ月、いやっ、1ヵ月でも信じられないくらいに伸びます!)
実際、模擬試験でずっと良い成績だった子が、第一志望校に合格出来なかったという人もいますし、うちのように、本番受験前の最後の模擬試験で、主要な志望校は全て「合格可能性20%!」、「受験校を全て見直しせよ!」という結果にもかかわらず、最終的には「麻布」、「渋幕」、「浅野」などの、全ての受験校に合格している人もいます。
※詳細は「中学受験における最後の模試「合不合判定テスト」は過去最悪の結果!」という記事をご覧くださいませ。
ということで、模擬試験を受ける目的を理解して、受験勉強することをおすすめします。