はじめに
「鉄緑会指定校の生徒は、何人に一人くらいの割合で鉄緑会に通塾しているの?」
と気になる方も多いと思います。
特に、指定校に在学中で、大学入試が近づいてくると気になってくる方も多いと思います。
そこで!
今回は、
「鉄緑会指定校の生徒はどれくらい通塾しているのか?」
つまり、
「鉄緑会指定校の通塾率」
について色々と述べたいと思います。
※スクロールしまくりのちょっと長文ですが、最後まで読んでいただけたら幸いです。
※ちなみに、よく「鉄力会」と検索される方がいますが、正しくは「鉄緑会」です。
※2020年8月時点の鉄緑会指定校の在籍生徒数が判明したためリライト(最新化)しています。また、前回調査(2020年1月)との比較を後半に追記しています。
鉄緑会指定校の通塾率を調査してみました!
以下、鉄緑会指定校の通塾率についてです。
その前に!
「鉄緑会の指定校って何?」
という方は、まずは、
・御三家など「鉄緑会」の指定校に合格したら直ぐにやるべきこと!
の記事をご覧ください。
また、
今回の調査の前提事項として、各指定校の詳細な生徒数、鉄緑会で受講している科目数は分からないため、各指定校の(中学入試の募集人数×6学年)+(高校入試の募集人数×3学年)を生徒数とし、科目については1科目以上、つまり、鉄緑会に1科目でも通塾しているという条件で、各指定校の生徒がどれくらい通塾しているのか?を調査してみました。
なお、鉄緑会は大阪にもありますが、今回、対象にしているのは代々木本校です。
鉄緑会指定校の在籍生徒数!
まずは、
鉄緑会が公開している2020年8月時点の指定校(13校)の在籍生徒数は以下の通りです。
※在籍生徒数が多い順に並べています。
[鉄緑会指定校の在籍生徒数]
指定校
在籍生徒数
全体割合
開成
964名
19.52%
桜蔭
805名
16.30%
筑駒
533名
10.79%
海城
430名
8.71%
麻布
387名
7.84%
筑大附
366名
7.41%
豊島岡
343名
6.94%
駒東
317名
6.42%
雙葉
209名
4.23%
女子学院
201名
4.07%
渋幕
196名
3.97%
聖光
95名
1.92%
栄光
93名
1.88%
合 計
4,939名
100.00%
※全体割合は小数第三位を四捨五入しています。
2020年8月時点の鉄緑会指定校の在籍生徒数は、全体で4,939名で、各指定校の全体割合は上記の通りです。
上記からも分かるように、在籍生徒数では男子御三家トップの開成が一番多く、次に女子御三家トップの桜蔭と続いています。
ちなみに、指定校以外の在籍生徒もいるため、鉄緑会全体の在籍生徒数は上記の数値からもう少し増えます。
ただ、ほぼ指定校の生徒が占めているということは確実です。
※指定校以外で通塾している学校については、
・鉄緑会に指定校以外で通塾している学校ってどこ?
の記事をご覧ください!
ということで、この鉄緑会指定校の在籍生徒数を基に各指定校の通塾率をこれから説明します。
鉄緑会指定校の通塾率!
以下、鉄緑会指定校の通塾率となります。
※在籍生徒数が多い学校順に記載します。
開成中学校・高等学校
開成は、毎年、中学入試で300名、高校入試で100名を募集しているため、(中学からの生徒300名×6学年)+(高校からの生徒100名×3学年)とすると全体で約2,100名の生徒数となります。
そして、開成の生徒数2,100名を鉄緑会の在籍生徒数964名で割ると、
・2,100名÷964名=約2.18名
となり、約2.18名に一人の割合で鉄緑会に通塾していることになります。
また、通塾率としては、
・964名÷2,100名×100=約45.90%
となり、開成の生徒の約45.90%が鉄緑会に通塾していることになります。
桜蔭中学校・高等学校
桜蔭は、毎年、中学入試で235名、高校入試は募集なしのため、1学年当たり約235名の生徒数となります。
そのため、(中高6学年×235名)とすると全体で約1,410名の生徒数となります。
そして、桜蔭の生徒数1,410名を鉄緑会の在籍生徒数805名で割ると、
・1,410名÷805名=約1.75名
となり、約1.75名に一人の割合で鉄緑会に通塾していることになります。
また、通塾率としては、
・805名÷1,410名×100=約57.09%
となり、桜蔭の生徒の約57.09%が鉄緑会に通塾していることになります。
筑波大学附属駒場中学校・高等学校
筑駒は、毎年、中学入試で120名、高校入試で40名を募集しているため、(中学からの生徒120名×6学年)+(高校からの生徒40名×3学年)とすると全体で約840名の生徒数となります。
そして、筑駒の生徒数840名を鉄緑会の在籍生徒数533名で割ると、
・840名÷533名=約1.58名
となり、約1.58名に一人の割合で鉄緑会に通塾していることになります。
また、通塾率としては、
・533名÷840名×100=約63.45%
となり、筑駒の生徒の約63.45%が鉄緑会に通塾していることになります。
海城中学校・高等学校
海城は、毎年、中学入試で290名、高校入試は募集なしのため、1学年当たり約290名の生徒数となります。
そのため、(中高6学年×290名)とすると全体で約1,740名の生徒数となります。
そして、海城の生徒数1,740名を鉄緑会の在籍生徒数430名で割ると、
・1,740名÷430名=約4.05名
となり、約4.05名に一人の割合で鉄緑会に通塾していることになります。
また、通塾率としては、
・430名÷1,740名×100=約24.71%
となり、海城の生徒の約24.71%が鉄緑会に通塾していることになります。
麻布中学校・高等学校
うちの息子が通っている麻布は、毎年、中学入試で300名、高校入試は募集なしのため、1学年当たり約300名の生徒数となります。
そのため、(中高6学年×300名)とすると全体で約1,800名の生徒数となります。
そして、麻布の生徒数1,800名を鉄緑会の在籍生徒数387名で割ると、
・1,800名÷387名=約4.65名
となり、約4.65名に一人の割合で鉄緑会に通塾していることになります。
また、通塾率としては、
・387名÷1,800名×100=約21.50%
となり、麻布の生徒の約21.50%が鉄緑会に通塾していることになります。
筑波大学附属中学校・高等学校
筑大附は、毎年、中学入試で65名、高校入試で80名を募集していますが、小学校からの内部進学生もいるため、中高の生徒数はWikipediaの情報を採用し、(1学年当たり中学は205名×3学年)+(高校は240名×3学年)とすると全体で約1,335名の生徒数となります。
そして、筑大附の生徒数1,335名を鉄緑会の在籍生徒数366名で割ると、
・1,335名÷366名=約3.65名
となり、約3.65名に一人の割合で鉄緑会に通塾していることになります。
また、通塾率としては、
・366名÷1,335名×100=約27.42%
となり、筑大附の生徒の約27.42%が鉄緑会に通塾していることになります。
ちなみに、中学入試については、2020年度中学入試から募集人数が約65名から約80名に変更になっています。
豊島岡女子学園中学校・高等学校
豊島岡は、毎年、中学入試で240名、高校入試で85名を募集しているため、(中学からの生徒240名×6学年)+(高校からの生徒85名×3学年)とすると全体で約1,695名の生徒数となります。
そして、豊島岡の生徒数1,695名を鉄緑会の在籍生徒数343名で割ると、
・1,695名÷343名=約4.94名
となり、約4.94名に一人の割合で鉄緑会に通塾していることになります。
また、通塾率としては、
・343名÷1,695名×100=約20.24%
となり、豊島岡の生徒の約20.24%が鉄緑会に通塾していることになります。
ちなみに、豊島岡は、2022年度から高校募集が停止され完全中高一貫化されます。
駒場東邦中学校・高等学校
駒東は、毎年、中学入試で240名、高校入試は募集なしのため、1学年当たり約240名の生徒数となります。
そのため、(中高6学年×240名)とすると全体で約1,440名の生徒数となります。
そして、駒東の生徒数1,440名を鉄緑会の在籍生徒数317名で割ると、
・1,440名÷317名=約4.54名
となり、約4.54名に一人の割合で鉄緑会に通塾していることになります。
また、通塾率としては、
・317名÷1,440名×100=約22.01%
となり、駒東の生徒の約22.01%が鉄緑会に通塾していることになります。
雙葉中学校・高等学校
雙葉は、毎年、中学入試で100名、高校入試は募集なしですが、小学校からの内部進学生(80名)もいるため、中高の生徒数はWikipediaの情報を採用し、(1学年当たり180名×6学年)とすると全体で約1,080名の生徒数となります。
そして、雙葉の生徒数1,080名を鉄緑会の在籍生徒数209名で割ると、
・1,080名÷209名=約5.17名
となり、約5.17名に一人の割合で鉄緑会に通塾していることになります。
また、通塾率としては、
・209名÷1,080名×100=約19.35%
となり、雙葉の生徒の約19.35%が鉄緑会に通塾していることになります。
女子学院中学校・高等学校
女子学院は、毎年、中学入試で240名、高校入試は募集なしのため、1学年当たり約240名の生徒数となります。
そのため、(中高6学年×240名)とすると全体で約1,440名の生徒数となります。
そして、女子学院の生徒数1,440名を鉄緑会の在籍生徒数201名で割ると、
・1,440名÷201名=約7.16名
となり、約7.16名に一人の割合で鉄緑会に通塾していることになります。
また、通塾率としては、
・201名÷1,440名×100=約13.96%
となり、女子学院の生徒の約13.96%が鉄緑会に通塾していることになります。
渋谷教育学園幕張中学校・高等学校
渋幕は、毎年、中学入試で260名、高校入試で35名を募集しているため、(中学からの生徒260名×6学年)+(高校からの生徒35名×3学年)とすると全体で約1,665名の生徒数となります。
そして、渋幕の生徒数1,665名を鉄緑会の在籍生徒数196名で割ると、
・1,665名÷196名=約8.49名
となり、約8.49名に一人の割合で鉄緑会に通塾していることになります。
また、通塾率としては、
・196名÷1,665名×100=約11.77%
となり、渋幕の生徒の約11.77%が鉄緑会に通塾していることになります。
聖光学院中学校・高等学校
聖光は、毎年、中学入試で225名、高校入試は募集なしのため、1学年当たり約225名の生徒数となります。
そのため、(中高6学年×225名)とすると全体で約1,350名の生徒数となります。
そして、聖光の生徒数1,350名を鉄緑会の在籍生徒数95名で割ると、
・1,350名÷95名=約14.21名
となり、約14.21名に一人の割合で鉄緑会に通塾していることになります。
また、通塾率としては、
・95名÷1,350名×100=約7.04%
となり、聖光の生徒の約7.04%が鉄緑会に通塾していることになります。
栄光学園中学校・高等学校
栄光は、毎年、中学入試で180名、高校入試は募集なしのため、1学年当たり約180名の生徒数となります。
そのため、(中高6学年×180名)とすると全体で約1,080名の生徒数となります。
そして、栄光の生徒数1,080名を鉄緑会の在籍生徒数93名で割ると、
・1,080名÷93名=約11.61名
となり、約11.61名に一人の割合で鉄緑会に通塾していることになります。
また、通塾率としては、
・93名÷1,080名×100=約8.61%
となり、栄光の生徒の約8.61%が鉄緑会に通塾していることになります。
鉄緑会指定校の通塾率まとめ!
これまでの鉄緑会指定校の説明をまとめると、以下のようになります。
※通塾率が高い順に並べています。
[鉄緑会指定校の通塾率]
指定校
生徒数
鉄緑会
通塾率
通塾/人
筑駒
840名
533名
63.45%
1.58人
桜蔭
1,410名
805名
57.09%
1.75人
開成
2,100名
964名
45.90%
2.18人
筑大附
1,335名
366名
27.42%
3.65人
海城
1,740名
430名
24.71%
4.05人
駒東
1,440名
317名
22.01%
4.54人
麻布
1,800名
387名
21.50%
4.65人
豊島岡
1,695名
343名
20.24%
4.94人
雙葉
1,080名
209名
19.35%
5.17人
女子学院
1,440名
201名
13.96%
7.16人
渋幕
1,665名
196名
11.77%
8.49人
栄光
1,080名
93名
8.61%
11.61人
聖光
1,350名
95名
7.04%
14.21人
※通塾率は小数第三位を四捨五入しています。
※通塾/人は、記載の数値に一人の割合で鉄緑会に通塾していることを意味しています。
最初に鉄緑会在籍生徒数の表を在籍生徒数が多い順にご紹介していますが、通塾率が高い順の上記の表と比較すると、意外にも順番が入れ替わっています。
もちろん、一概には言えませんが、筑駒、桜蔭は、実に半数以上の生徒が鉄緑会に通塾していることになります。
また、栄光、聖光の通塾率が低いですが、学校が都内ではなく、神奈川ということもあり、学校が終わってから通塾に時間がかかるという理由が大きいのでは?と考えています。
※渋幕も学校が都内ではなく千葉ですが、鉄緑会がある代々木、新宿へは総武線で1本なので、栄光、聖光よりは若干、通塾しやすいかと...渋幕から幕張駅まではちょっと遠いですが...
ちなみに、最初からこの表を出せ!という方もいると思いますが、各指定校の生徒数の根拠を書きたかったが故に、このような構成になっています...残念ながら...
前回調査との比較!
ご参考までに、
前回調査(2020年1月)と今回調査(2020年8月)
の鉄緑会指定校の在籍生徒数の増減を見てみると、以下のようになります。
[鉄緑会在籍生徒数の増減]
指定校
在籍生徒数の増減
増減率
開成
+27名
+0.58%
桜蔭
+10名
+0.21%
筑駒
+21名
+0.45%
海城
+64名
+1.37%
麻布
+26名
+0.56%
筑大附
+22名
+0.47%
豊島岡
+37名
+0.79%
駒東
+34名
+0.73%
雙葉
+10名
+0.21%
女子学院
+4名
+0.09%
渋幕
+12名
+0.26%
聖光
+11名
+0.24%
栄光
+2名
+0.04%
合 計
+280名
+6.01%
前回調査から鉄緑会指定校の在籍生徒数を見てみると、各指定校とも在籍生徒数は増えており、全体としては、280名増えています。
また、上記の数値を見ると一目瞭然ですが、
前回調査と比較すると、
特に!
「海城の在籍生徒数が増えている!」
という結果になっています。
最後に
今回、「鉄緑会指定校の生徒はどれくらい通塾しているのか?」について、色々と述べましたが、女子学院の鉄緑会通塾率が意外にも低かったり、うちの息子が通う麻布も意外に低かったりと、僕自身も意外な面を色々と知ることができました。
ちなみに、鉄緑会指定校の在籍生徒数が変わったら、今後も可能な限りメンテしようとは思いますが、正直なところ大変です...マジで半日かかります...
いずれにせよ、この記事、何かの参考になれば幸いです。