はじめに
御三家をはじめとする超難関校、難関校を目指している方は、
公開模試である
「学校別サピックスオープン」
を受けるという方も多くいます。
そして、
「この模擬試験の結果で志望校を変える!」
と考える方も多くいると思います。
そこで、
今回は、「学校別サピックスオープン」の結果で志望校は変えるべきか?について僕の意見を述べたいと思います。
※どうでもよいですが、この記事、2021年度受験向けに少しリライトしています!
「学校別サピックスオープン」の結果で志望校は変えるべきか?
以下、「学校別サピックスオープン」に関する僕の意見というか考えです。
「学校別サピックスオープン」とは?
まず最初に、
「学校別サピックスオープン」そのものについて説明します。
「学校別サピックスオープン」は、中学受験では有名な「SAPIX(サピックス)」が主催で実施する公開模擬試験で、毎年、9月~11月にかけて実施されています。
SAPIX生はもちろんのこと、SAPIX生以外の受験生も受けることができます。
そして、
「学校別サピックスオープン」は、その名のとおりに、
「学校別の公開模擬試験」
となっており、模擬試験が実施される対象校は以下のとおりです。
■2020年
[男子(五十音順)]
・麻布
・栄光学園
・開成
・慶應湘南藤沢
・慶應中等部
・慶應普通部
・駒場東邦
・渋谷渋谷
・渋谷幕張
・聖光学院
・筑波大附属駒場
・武蔵
・早稲田
・早稲田実業
・早大学院
[女子(五十音順)]
・桜蔭
・慶應湘南藤沢
・慶應中等部
・渋谷渋谷
・渋谷幕張
・女子学院
・豊島岡女子
・フェリス女学院
・雙葉
・早稲田実業
※対象校は、2019年と比較すると、2020年は、灘が対象校から外れています。
「学校別サピックスオープン」は、学校別の公開模擬試験であることに加え、例年であれば、一部の学校(駒場東邦、聖光学院、豊島岡、渋谷渋谷、渋谷幕張)によっては、実際の中学校で模擬試験を受けることが出来るため、
「本番受験を想定した試験!」
という意味では、とても有効だと思います。
また、学校別の公開模擬試験ということもあり、他の模擬試験よりは、色んな意味で、現実的な結果や数値が結果として出てきます。
※「学校別サピックスオープン」の開催内容や日程についての詳細は、SAPIXのホームページをご覧ください。
なお、
秋冬に実施されるサピックスオープンには、「合格力判定サピックスオープン」という公開模擬試験もありますが、「学校別サピックスオープン」とは全く別の模擬試験です。
※詳細は、
・合格力判定サピックスオープンの結果には覚悟が必要!
の記事をご覧ください。
ちなみに、
「合格力判定サピックスオープン」と「学校別サピックスオープン」の試験日が重なることもありますが、午前と午後で両方受けられるように考慮されています。
「学校別サピックスオープン」に向けてやるべきこと!
ネットで、「学校別サピックスオープン」のことを色々と見ていると、
「学校別サピックスオープンに向けてやるべきことは何ですか?」
というような質問をしているページをよく見かけますが、
僕に言わせれば
「何もないです!」
「以上!」
です。
そもそも、
というか、模擬試験を受ける目的が、
「本番受験で志望校に合格する!」
ことではなく、
「学校別サピックスオープンでいい結果を取りたい!」
になっている時点で、
「ちょっと疑問???」
です。
気持ちは良く分かりますが、
「学校別サピックスオープン」で合格圏内だったとしても、
「本番受験で合格するという保証はどこにもない!」
です。
逆に、
「学校別サピックスオープン」で合格圏外の場合でも、
「本番受験で合格する可能性はあります!」
実際、うちは、第一志望校の「麻布」は、色んな模擬試験でずっと合格圏外でしたが、こうして第一志望校の麻布をはじめ、受験校全てに合格しています。
「学校別サピックスオープン」の結果で、志望校は変える必要は無し!
前振りが長くなりましたが、ここから本題です。
「学校別サピックスオープン」の結果によっては志望校を変えるという方も多くいると思います。
しかし、
僕から言わせれば、
「学校別サピックスオープンは、ただの模擬試験!」
であり、
「本番受験ではない!」
です。
このブログでも何度も言っていますが、
模擬試験を受ける目的は、
「色んな模擬試験を受けることにより、色んな問題に慣れること!」
そして、
「苦手科目や苦手分野を見つけること!」
です。
そのため、
「学校別サピックスオープン」の結果をもとに、自分の弱点を見つけるために自己分析を行い、
「本番受験まで対策すればよい!」
です。
やはり、
「模擬試験の結果を本番までにどう活かすか!」
が重要です。
ということで、
僕の意見としては、
「学校別サピックスオープンの結果で、志望校を変える必要は無い!」
と考えています。
※弱点の見つけ方、自己分析については、
・中学受験における弱点の見つけ方!(自己分析の方法!)
の記事をご覧ください。
ちなみに、
うちは、「合格力判定サピックスオープン」は受けていますが、「学校別サピックスオープン」は受けていません。
その理由は単純で、「学校別サピックスオープン」の結果で、きっと、第一志望校を変えるということになるのが、目に見えていたためです。
しつこいようですが、麻布中学校を第一志望校にするということを貫き通すためです。
そのため、「学校別サピックスオープン」の存在は知っていましたが、受けていません。
最後に
今回、「学校別サピックスオープン」について色々と述べましたが、模擬試験が何であれ、僕が言いたいことは一つだけです。
先にも述べましたが、
模擬試験を受ける目的は、
「模擬試験の結果で自分の弱点を見つけ出して、対策すること!」
です。
そのため、
本当に志望校に合格したいのであれば、模擬試験の結果によって志望校を変えることは、可能な限りやめた方がよいと、僕は考えています。
ぶっちゃけた話、
「本番受験まで、まだ十分に時間はあります!」
キツイことを言うかもしれませんが、結果が悪かった場合、
「落ち込んでいる時間がもったいない!」
です。
ほとんどの方は、学校別サピックスオープンで受けた学校が第一志望校だと思いますが、
本当に第一志望校に合格したいのであれば、
「合格するためにはどうすべきか?」
を考えることの方が先です。