はじめに
中学受験において、最終的な第一志望校や併願校が決まらずに「ダブル出願」する方も多くいます。
うちも、併願校が決まらずに「ダブル出願」を考えた時期がありましたが、実際にはダブル出願はしていません。
ということで、今回は、中学受験における「ダブル出願」について色々と述べたいと思います。
※いつものようにリライト記事です。
中学受験におけるダブル出願について!
以下、中学受験における「ダブル出願」についてです。
「ダブル出願」とは?
まず最初に、そもそも、「ダブル出願」とは何か?について説明します。
中学受験における「ダブル出願」とは、
「受験日、受験する時間帯が同じで、違う二つの中学校にダブルで出願すること!」
をいいます。
つまり、物理的にどちらかの中学校しか受験出来ないにもかかわらず、二つの中学校に出願することです。
例えば、以下のような場合です。
[ダブル出願の例]
・A中学校 2月1日 9:00から試験開始 ← ダブル出願!
・B中学校 2月1日 9:00から試験開始 ← ダブル出願!
・C中学校 2月2日 9:00から試験開始
・D中学校 2月3日 9:00から試験開始
上記の例では、A中学校とB中学校の入試は、同じ日の同じ時間帯であり、どちらかしか受験出来ませんが、A中学校とB中学校の両方に出願することが「ダブル出願」です。
ちなみに、一応補足しておきますが、「ダブル出願」は中学受験に限った話ではありません...
「ダブル出願」をする目的は?
「ダブル出願」をする目的は、基本的には、出願締切期限までに受験する学校が決まらない場合に取る策で、とりあえず2つの学校に出願しておいて、受験日までに実際に受験する学校を決めるということになります。
よく、色んな中学校の入試結果情報などで、出願者数よりも受験者数が少ない数字を見ますが、まさに、ダブル出願をした人の分、出願者数よりも実際の受験者数が少なくなっています。
もちろん、出願者数よりも受験者数が少ない理由には、本当に体調不良などで受験出来なかった場合や、他の学校に入学を決めているという場合もあります。
ちなみに、受験日が同じ日でも、午前中に受験した後に、違う学校の午後入試を受験することもありますが、これはダブル出願とは言いません。(単に午後受験です。)
また、ダブル出願だけではなく、人によっては、同日、同時間帯に入試がある三つの中学校に「トリプル出願」する方もいます。
「ダブル出願」のパターン!
中学受験において、「ダブル出願」をするパターンは様々あると思いますが、大きくは、
1.同じレベルの中学校にダブル出願!
2.違うレベルの中学校にダブル出願!
の2パターンです。
次から、それぞれのパターンについて説明します。
1.同じレベルの中学校にダブル出願!
「ダブル出願」の一つ目のパターンは、第一志望校、併願校において、同じレベルの中学校にダブル出願するパターンです。
特にこのパターンは、第一志望校が決まっていない場合や、第二志望校などの併願校が決まっていない場合に多いパターンです。
実際、うちもそうでしたが、第一志望校はさておき、第二志望校などの併願校は本当に悩んでしまい、ギリギリまで決まらない方にこのパターンは多いと思います。
例えば、
・A中学校(偏差値:60)← ダブル出願!
・B中学校(偏差値:60)← ダブル出願!
※A中学校、B中学校とも同日、同時間帯に入試の場合
というように、同じレベル(偏差値)の学校にダブル出願するようなパターンです。
2.違うレベルの中学校にダブル出願!
「ダブル出願」の二つ目のパターンは、レベルの違う中学校、つまり、安全校(滑り止め校)やチャレンジ校にダブル出願するというパターンです。
このパターンは、受験した学校の受験結果や状況を見ならが、実際に受験する学校を入試期間中に決めるというパターンです。
例えば、第一志望校の本番受験までに、併願校を一つも合格していない場合は、ダブル出願したうちの合格しやすい学校(安全校)を受験したり、逆に、既に実際に入学を考えている併願校を確保している場合は、ダブル出願したうちのレベルの高い方の学校(チャレンジ校)を受験するというようなパターンです。
例えば、
・第一志望校(偏差値:60)
とした場合、
・A中学校(偏差値:62)← ダブル出願!(チャレンジ校)
・B中学校(偏差値:55)← ダブル出願!(安全校)
※A中学校、B中学校とも同日、同時間帯に入試の場合
というように、第一志望校のレベル(偏差値)を基準に、その上のレベルの学校(チャレンジ校)、下のレベルの学校(安全校)にダブル出願するというパターンです。
このように、ダブル出願して、受験結果や受験状況によって、臨機応変に対応する方もいます。
「ダブル出願」は今後増えるか?
以前、「中学受験において東京の出願開始期日が早まることについて!」という記事でも述べていますが、2019年度受験から東京の出願開始期日が10日ほど早まっています。
つまり、東京の中学校を受験する場合は、これまで(2018年度まで)よりも受験校を早く決める必要が出てきます。
そのため、うちのように出願期日までなかなか受験校が決まらないような場合は、とりあえず「ダブル出願」しておこう!ということになるため、「ダブル出願」は今後、増えていくと考えています。
最後に
僕としては、「ダブル出願」を否定はしませんが、第一志望校のダブル出願は個人的には避けた方が良いと思います。
やはり、第一志望校を決めたからには、しっかりとその目標に向かい、貫き通して欲しいと思います。
その理由は、第一志望校にダブル出願している時点で、目標があやふやになってしまい、共倒れになる可能性があるためです。
仮に、共倒れしないためには、ダブル出願している第一志望校の受験勉強もダブルでする必要があり、かなり大変になると思います...
逆に、第二志望校以降の併願校については、1月受験の結果や、第一志望校の受験状況を見て受験校を決めるという意味では、ダブル出願は大いにアリだと思います。