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中学受験における神奈川御三家の実質倍率を比較してみました!
※本ページにはプロモーションが含まれていますはじめに
2023年度の中学受験において、神奈川の男女御三家(聖光、栄光、浅野、フェリス、横浜雙葉、横浜共立)の入試が終了し、
「受験者数、合格者数、実質倍率」
が確定しました。
そこで、
今回は、神奈川の男女御三家の過去9年間の実質倍率について、各学校毎に色々と述べたいと思います。
[目次]
神奈川御三家の実質倍率を比較
神奈川男子御三家の実質倍率
・聖光学院中学校
・栄光学園中学校
・浅野中学校
・総評
神奈川女子御三家の実質倍率
・フェリス女学院中学校
・横浜雙葉中学校
・横浜共立学園中学校
・総評
最後に
神奈川御三家の実質倍率を比較
神奈川男子御三家の実質倍率
・聖光学院中学校
・栄光学園中学校
・浅野中学校
・総評
神奈川女子御三家の実質倍率
・フェリス女学院中学校
・横浜雙葉中学校
・横浜共立学園中学校
・総評
最後に
神奈川御三家の実質倍率を比較
まずは、2023年度中学受験における神奈川の男女御三家の実質倍率は以下のとおりです。
なお、
受験者数、合格者数は、学校発表、SAPIX、四谷大塚の数値を用いています。
▽神奈川男子御三家
学校名
受験者数
合格者数
実質倍率
聖光(第1回)
711名
219名
3.25倍
聖光(第2回)
587名
120名
4.89倍
栄光
760名
259名
2.93倍
浅野
1,399名
608名
2.30倍
▽神奈川女子御三家
学校名
受験者数
合格者数
実質倍率
フェリス
432名
200名
2.16倍
横浜雙葉
168名
101名
1.66倍
横浜共立(A)
215名
168名
1.28倍
横浜共立(B)
161名
98名
1.64倍
2023年度は、神奈川男子御三家の中では、2回目入試の聖光(第2回)の実質倍率が高いのは当たり前ですが、
それを除いても、聖光が一番高くなっています。
神奈川女子御三家の中では、昨年と同様にフェリスが一番高くなっていまいます。
次から、各学校の実質倍率について詳しく見てみましょう。
神奈川男子御三家の実質倍率
以下、神奈川男子御三家の実質倍率を比較してみます。聖光学院中学校
以下、「聖光学院中学校」の過去9年間の実質倍率です。▽募集人数
・第1回:175名
・第2回:50名
・第2回:50名
▽実質倍率(第1回)
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
711名
219名
3.2倍
2022
630名
218名
2.9倍
2021
596名
221名
2.7倍
2020
697名
231名
3.0倍
2019
618名
228名
2.7倍
2018
640名
240名
2.7倍
2017
645名
242名
2.7倍
2016
703名
241名
2.9倍
2015
734名
242名
3.0倍
▽実質倍率(第2回)
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
587名
120名
4.9倍
2022
496名
121名
4.1倍
2021
500名
124名
4.0倍
2020
612名
105名
5.8倍
2019
569名
91名
6.3倍
2018
501名
101名
5.0倍
2017
532名
101名
5.3倍
2016
597名
100名
6.0倍
2015
598名
120名
5.0倍
聖光の第1回入試については、2017年度から2019年度は、2.7倍の実質倍率が続いており、安定した実質倍率でしたが、
2020年度は久しぶりに3.0倍に上昇しています。
2021年度、2022年度は、新型コロナウイルスの影響で受験者数が減ったといこともあり、3.0倍以下に戻っています。
そして、
直近の2023年度については、受験者数が増えたことにより、過去9年間では一番高い3.2倍となっています。
第2回入試については、実質倍率が高くなるのは当たり前ですが、2021年度については、過去9年間では一番低い4.0倍になっています。
直近の2023年度については、受験者数が増えていますが、合格者数が昨年度とほぼ変わらないということもあり、実質倍率も4.9倍となっています。
[ご参考]
栄光学園中学校
以下、「栄光学園中学校」の過去9年間の実質倍率です。▽募集人数
・180名
▽実質倍率
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
760名
259名
2.9倍
2022
685名
255名
2.7倍
2021
776名
254名
3.1倍
2020
780名
263名
3.0倍
2019
845名
263名
3.2倍
2018
711名
286名
2.5倍
2017
690名
259名
2.7倍
2016
611名
264名
2.3倍
2015
640名
278名
2.3倍
栄光は、年によって受験者数にバラツキがあり、それに比例して実質倍率にもバラツキがあります。
そして、
直近の2023年度については、合格者数は例年並みですが、受験者数が増えたことにより、実質倍率は最近では高めの2.9倍となっています。
[ご参考]
浅野中学校
以下、「浅野中学校」の過去9年間の実質倍率です。▽募集人数
・270名
▽実質倍率
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
1,399名
608名
2.3倍
2022
1,474名
594名
2.5倍
2021
1,534名
602名
2.5倍
2020
1,573名
605名
2.6倍
2019
1,573名
620名
2.5倍
2018
1,509名
619名
2.4倍
2017
1,401名
615名
2.3倍
2016
1,536名
612名
2.5倍
2015
1,470名
605名
2.4倍
浅野は、毎年、受験者数、合格者数ともに安定しているため、
結果的に実質倍率も過去9年間では、2.3倍~2.6倍となっており、とても安定しています。
そして、
直近の2023年度については、受験者数は過去9年間の中では、一番少ない受験者数となっていますが、実質倍率は例年並みの2.3倍となっています。
[ご参考]
総評
浅野は、先でも述べているように、過去9年間はとても安定していますが、聖光、栄光は、年度によって人気(受験者数)に差があるため、結果的に実質倍率にも差が出てくるという傾向があります。
神奈川女子御三家の実質倍率
以下、神奈川女子御三家の実質倍率を比較してみます。フェリス女学院中学校
以下、「フェリス女学院中学校」の過去9年間の実質倍率です。▽募集人数
・180名
▽実質倍率
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
432名
200名
2.2倍
2022
435名
200名
2.2倍
2021
414名
200名
2.1倍
2020
384名
195名
2.0倍
2019
420名
200名
2.1倍
2018
386名
196名
2.0倍
2017
412名
200名
2.1倍
2016
433名
200名
2.2倍
2015
429名
200名
2.1倍
フェリスは、上記の数値からもわかるように、受験者数は年度によって若干の変動はありますが、過去9年間では、合格者数、実質倍率ともに安定しており、実質倍率は2.0倍から2.2倍となっています。
そして、
直近の2023年度については、昨年度と同様の受験者数、合格者数となっており、実質倍率も昨年度と同じ2.2倍となっています。
[ご参考]
横浜雙葉中学校
以下、「横浜雙葉中学校」の過去9年間の実質倍率です。▽募集人数
・90名
※2023年度より100名から90名に変更▽実質倍率
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
168名
101名
1.7倍
2022
173名
105名
1.6倍
2021
159名
100名
1.6倍
2020
166名
108名
1.5倍
2019
201名
99名
2.0倍
2018
187名
107名
1.7倍
2017
232名
114名
2.0倍
2016
213名
107名
2.0倍
2015
247名
112名
2.2倍
横浜雙葉は、募集人数が他の神奈川女子御三家より少ないということもありますが、
フェリスとは逆に、過去9年間では、年度によって受験者数に差があることから、結果的に実質倍率にも1.5倍から2.2倍と差があります。
※2015年度は「サンデーショック」の影響により、受験者数、合格者数とも多くなっています。
そして、
直近の2023年度については、募集人数がこれまでよりも10名減ったという中で、昨年度と同等の受験者数、合格者数ということもあり、実質倍率は1.7倍の例年並みとなっています。
[ご参考]
横浜共立学園中学校
以下、「横浜共立学園中学校」の過去9年間の実質倍率です。▽募集人数
・A方式:150名
・B方式:30名
・B方式:30名
▽実質倍率(A方式)
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
215名
168名
1.3倍
2022
247名
176名
1.4倍
2021
318名
173名
1.8倍
2020
329名
178名
1.8倍
2019
294名
184名
1.6倍
2018
328名
177名
1.9倍
2017
334名
175名
1.9倍
2016
271名
173名
1.6倍
2015
354名
176名
2.0倍
▽実質倍率(B方式)
年度
受験者数
合格者数
実質倍率
2023
161名
98名
1.6倍
2022
212名
79名
2.7倍
2021
228名
77名
3.0倍
2020
216名
69名
3.1倍
2019
299名
55名
5.4倍
2018
231名
72名
3.2倍
2017
257名
66名
3.9倍
2016
241名
66名
3.7倍
2015
308名
79名
3.9倍
横浜共立は、
A方式については、2015年度を除けば、受験者数、合格者数、実質倍率ともに、それなりに安定しており、
B方式については、年度によって大きな変化はありますが、3.0倍台になる年が多くあります。
※2015年度は「サンデーショック」の影響により、受験者数、合格者数とも多くなっています。
そして、
直近の2023年度については、A方式、B方式ともに、過去9年間では、一番低い実質倍率となっています。
特に、
B方式については、予想外の1.6倍となっています。
[ご参考]
総評
フェリスは、先でも述べているように、過去9年間はそれなりに安定していますが、横浜雙葉、横浜共立は、年度によって人気に差があるため、結果的に実質倍率にも差が出てくるという傾向があります。
最後に
今回、中学受験における神奈川御三家の実質倍率について、色々と述べましたが、聖光の第2回を除くと、
神奈川御三家の実質倍率は、
全体的には大体2倍~3倍程度で、
東京の御三家と同じような倍率となっています。
いずれにせよ、
今後も、神奈川の御三家の実質倍率は注視していきたいと思います。