はじめに
中学受験において、模擬試験が頻繁に開催される時期になり、色んな模擬試験を受けている方も多いと思います。
その模擬試験の結果などに、志望校が合格圏内だった場合など、志望校よりも偏差値が高い、一つ二つ上位の学校が「チャレンジ校」として載ってくる場合があります。
そこで、今回は、中学受験におけるチャレンジ校について、色々と述べたいと思います。
※いつものようにリライトしました。
中学受験におけるチャレンジ校について!
以下、僕が考える中学受験におけるチャレンジ校についてです。
チャレンジ校とは?
まずは、チャレンジ校についてです。
チャレンジ校は、模擬試験の結果などで、
「この成績なら、この学校にチャレンジしてもいいんじゃない?」
と、ちょっと上位の学校の受験にチャレンジしても良さそうな学校を教えてくれるという一種の、レコメンド(おすすめ)のようなものです。
基本的には、模擬試験の成績、偏差値などから、コンピュータで弾き出して、チャレンジ校を決めていると思いますが、例えば、麻布が第一志望校で、模擬試験の成績が合格圏80%のような場合、チャレンジ校としては、開成などがチャレンジ校として出てきます。
早い話が、チャレンジ校とは、志望校よりも偏差値が高く、かつ、合格圏内(または合格圏内に近い)の学校がチャレンジ校となります。
まっ、一言で言うと、志望校よりも一つ二つ上位の学校です。
チャレンジ校に挑戦すべきか?
あくまでも僕個人の考えですが、チャレンジ校に挑戦することは大いにアリだと思います。
もちろん、単にチャレンジ校に挑戦するのではなく、戦略的にチャレンジする必要があると考えています。
具体的にチャレンジ校に挑戦しても良いと考えるのは、大きくは以下の3パターンとなります。
1.模擬試験毎に常にチャレンジ校として出てきているような場合!
模擬試験毎に常にチャレンジ校として出てきているような場合、つまり、第一志望校が常に合格圏内にいるような成績の場合は、チャレンジ校に挑戦しても良いと考えています。
あくまでも、常に志望校が合格圏内(80%)の成績の場合です。
また、もしチャレンジ校に合格した場合、通学、学校の教育方針などの要素はもちろんですが、受験生である子供本人が行きたいと思うチャレンジ校であれば、チャレンジ校に挑戦することは大いにアリだと思います。
2.受験日の日程によって、チャレンジ校が受験出来るような場合!
受験日の日程によって、チャレンジ校が受験出来るような場合も、チャレンジ校にチャレンジしても良いと考えています。
例えば、極端な例かもしれませんが、開成を本命(第一志望校)とした場合、
・2月1日 本命(開成)
・2月2日 安全校
・2月3日 チャレンジ校(筑駒)
などのように、筑駒をチャレンジ校として受験することもアリだと思います。
3.チャレンジ校の過去問が意外に解けるような場合!
これから色んな学校の過去問を解く時期になりますが、チャレンジ校の過去問が意外に解けるような場合も、チャレンジ校にチャレンジしても良いと考えています。
このブログでも何度か述べたことがありますが、過去問にはその学校のクセのようなものがあり、受験生である子供に合う合わないということが多々あります。
そのような場合に、実は、第一志望校よりもチャレンジ校の過去問の方が意外に解けたりする場合もあります。(うちはありませんでしたが...)
というのも、なぜこのような話をしているかというと、昨年、僕の知り合いの方で、チャレンジ校の過去問を解かせてみたら意外に解けていたので、子供に実際にチャレンジ校を受験させてみたら、見事に合格したという方がいました。(ちなみに第一志望校にも合格されました。)
そのため、チャレンジ校の過去問が意外に解けるような場合も、チャレンジ校にチャレンジしても良いと考えています。
チャレンジ校に入学してからの不安は?
話は一気に飛びますが、もし、チャレンジ校を受験し、合格して、入学を決めた場合、チャレンジ校に入学してからの不安も出てくると思います。
例えば、
「チャレンジ校なので、入学してから学校の勉強についていけなくなるのでは?」
というような不安です。
しかし、
「決してそんなことはない!」
というのが僕の考えです。
例え、チャレンジ校だったとしても、合格している時点で、他の合格者と同じであり、入学した時点では、他の合格者、入学者と同じスタートラインに立っています。
肝心なことは、入学後にどうするかです。
中学受験で合格した時の成績が、中学校に入学してからも同じような成績になるかというと決してそんなことはないです。
好成績で合格した子が、入学後に成績が伸びない、逆に、ギリギリで合格したような子が、入学後に成績がグンと伸びるというようなことは本当によくある話です。
ご参考!
あくまでもうちの場合ですが、中学受験生活の中で、一度だけ模擬試験の成績が良かった時があり、その時は、麻布が第一志望校で、チャレンジ校に開成が出てきたことがあります。
※その時は、正直、ちょっと嬉しかったことを今でも覚えています。(いやっ、かなり嬉しかったです。)
でも、その後は、第一志望校の麻布はずっと合格圏外でしたが...
そして、「中学受験における最後の模試「合不合判定テスト」は過去最悪の結果!」という記事で、このブログでも何度も述べていますが、本番受験前の最後の模擬試験に至っては合格可能性20%以下でした...
そういう意味では、うちは、チャレンジ校には程遠い麻布に、自らの意思で無謀とも言えるチャレンジをしたと言っても過言ではありません。
※そういう意味では、うちにとっては、麻布、渋幕はまさにチャレンジ校でした...
最後に
志望校がなかなか決まらない中で、模擬試験の結果にチャレンジ校などか出てくると、やはり、心に揺れが生じてしまいますね!
それも、第一志望校とチャレンジ校の受験日が同じ日の場合は特に悩んでしまいます...
そういう意味では、志望校選びは本当に難しい判断を余儀なくされますね!
最後に、チャレンジ校に挑戦することはアリですが、いずれにせよ、チャレンジ校に挑戦する場合は、慎重に判断する必要があります。(当たり前ですが...)