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中学受験における英語入試(実施校、レベル、優遇制度)について解説
※本ページにはプロモーションが含まれていますはじめに
中学受験において、最近、
「英語入試」
という言葉をよく見かけたり、聞いたりすると思います。
また、
「中学受験なのにどうして英語なの?」
と思っている方も多いと思います。
そこで、
今回は、中学受験における英語入試の現状について、説明します。
※中学受験における英語入試の概要を知りたい方に読んでいただけたら幸いです。
[目次]
英語入試を実施する学校は年々増加
中学受験における英語入試について
・英語入試とは?
・英語入試のレベルについて
・英語入試を実施する理由
・英検取得者は英語入試でも優遇
英語入試を実施している学校
ご参考
最後に
英語入試を実施する学校は年々増加
中学受験における英語入試について
・英語入試とは?
・英語入試のレベルについて
・英語入試を実施する理由
・英検取得者は英語入試でも優遇
英語入試を実施している学校
ご参考
最後に
英語入試を実施する学校は年々増加
まずは、中学受験における英語入試を実施する学校についての最近の動向についてです。
中学受験で英語入試を実施する学校は年々増えています。
首都圏模試センターの調査によると、
中学受験において、英語(選択)入試を実施した学校は、
▽英語(選択)入試の実施校
年度
実施校数
増加率
2022年
146校
9.7倍
2021年
143校
9.5倍
2020年
141校
9.4倍
2019年
125校
8.3倍
2018年
112校
7.5倍
2017年
95校
6.3倍
2016年
64校
4.3倍
2015年
33校
2.2倍
2014年
15校
1.0倍
となっており、
「英語入試を実施する学校は年々増えている」
ということがわかります。
※上記表の増加率は対2014年度からの増加率となり、僕が独自に追記しています。
また、
上記の表からもわかるように、
英語入試を実施している学校が、2014年度には15校しかありませんでしたが、
2022年度入試における実施校数は、146校となっており、2014年度と比較すると、
ここ9年で、
「9.7倍増えている」
ということになります。
もちろん、
今後も英語(選択)入試を実施する学校は増えていくことが予想されます。
中学受験における英語入試について
次に、中学受験における英語入試について説明します。
英語入試とは?
そもそもですが、中学受験で英語入試を実施している学校のほとんどは、
もともとは、
帰国子女・帰国生、つまり、親(保護者)の転勤などで、海外に住んでおり、海外で教育を受けていた子供が、日本に帰国することになり、日本の私立中学校(中高一貫校)などを受験する場合に、英語で入試行うことを目的としていました。
簡単に言うと、
英語入試は、
中学受験においては、
「帰国子女・帰国生向けの入試科目」
でした。
しかし、
最近では、帰国子女・帰国生向けだけではなく、
「一般入試科目として英語を選択できる」
ようになっています。
ちなみに、
中学受験の英語入試で多い入試パターンは、
▽英語入試パターン
・国語、算数、英語から2科目選択して受験
・社会と理科の代わりに英語で受験
・算数と英語の2科目で受験
・英語のみの1科目で受験
・社会と理科の代わりに英語で受験
・算数と英語の2科目で受験
・英語のみの1科目で受験
という学校が多いです。
※もちろんですが、学校によって違います。
[ご参考]
そういう意味では、
最近の中学受験においては、
帰国子女・帰国生向けだった英語という入試科目が、
「一般入試に展開されてきている」
ということになり、
帰国子女・帰国生でなくても英語入試で中学受験できるようになってきています。
英語入試のレベルについて
中学受験における英語入試について、「英語入試のレベルはどれくらいなの?」
と気になる方もいると思います。
もちろんですが、
英語入試のレベルは英語入試を実施する学校により違います。
例えば、
2019年度から英語入試を導入した神奈川では人気の
慶應義塾湘南藤沢中等部では、
英語入試の試験内容は、
▽英語入試内容の例
・リスニング(聞き取り)
・リーディング(読解)
・グラマー(文法)
・ボキャブラリー(単語)
・ライティング(書き取り)
・リーディング(読解)
・グラマー(文法)
・ボキャブラリー(単語)
・ライティング(書き取り)
となっており、
日本の試験である英検でいうところの、
「英検2級から準1級程度のレベル」
となっています。
しつこいようですが、
あくまでも例であり、学校によって英語入試の内容やレベルは違います。
英語入試を実施する理由
中学受験で英語入試を実施する理由は、やはり、
「大学入試改革」
の影響が大きいと考えています。
ただし、
大学入試改革における英語については、「大学入試英語成績提供システム」として、2技能(読む、聞く)から、民間の資格・検定試験である
▽民間の英語資格・検定
・ケンブリッジ英語検定
・実用英語技能検定
・GTEC
・IELTS
・TEAP
・TEAP CBT
・TOEFL iBT
・実用英語技能検定
・GTEC
・IELTS
・TEAP
・TEAP CBT
・TOEFL iBT
を活用した4技能(読む、聞く、話す、書く)になるなどの改革が行われる予定でしたが、文部科学省が2020年1月に発表した「大学入試改革の状況について」により、現在は先送りとなっています。
いずれにせよ、
国が英語教育に力を入れているというか、英語を重視しているという点において、大学入試を見据えて、中学受験から英語入試を実施するという理由があると考えています。
また、
最初にも述べているように、
小学校の授業にも英語が加わり始めている現状を踏まえると、
今後、
「グローバルな時代に活躍できる人を育てる」
という意味では、
やはり、
「英語は必要な教育である」
ため、大学入試改革だけではなく、
中学受験の早い段階から、
「英語のレベルが高い生徒を確保する」
という学校側の目的もあると考えています。
英検取得者は英語入試でも優遇
ご参考までにお伝えしておきますが、最近の中学受験の英語入試においては、
「英検取得者が優遇される」
という学校も増えてきています。
例えば、
英検取得者の場合、レベル(2級以上、準2級以上、3級以上、4級以上、5級以上など)により
▽英検取得者の優遇制度
・英語そのものの入試科目が免除される
・英語の試験内容の一部が免除される
・英語入試において加点される
・特待生の対象になる
・取得している級に応じて得点換算される
・その他の優遇が受けられる
・英語の試験内容の一部が免除される
・英語入試において加点される
・特待生の対象になる
・取得している級に応じて得点換算される
・その他の優遇が受けられる
といった優遇制度がある学校も多くあります。
そのため、
英検を取得しており、英語入試で中学受験する場合は、このような優遇制度がある学校を選ぶことは大いにアリです。
英語入試を実施している学校
以下、全てではありませんが、中学受験において何かしらの英語入試を実施している東京の私立中学校の一部をご紹介します。
▽男子校
▽女子校
・跡見学園中学校
・大妻多摩中学校
・川村中学校
・神田女学園中学校
・北豊島中学校
・共立女子中学校
・共立女子第二中学校
・国本女子中学校
・麹町学園女子中学校
・佼成学園女子中学校
・実践女子学園中学校
・十文字中学校
・淑徳SC中等部
・女子聖学院中学校
・白梅学園清修中高一貫部
・星美学園中学校
・瀧野川女子学園中学校
・東京家政学院中学校
・東京家政大学附属女子中学校
・東京女子学院中学校
・トキワ松学園中学校
・中村中学校
・富士見丘中学校
・藤村女子中学校
・文京学院大学女子中学校
・目黒星美学園中学校
・山脇学園中学校
・和洋九段女子中学校
・etc
・大妻多摩中学校
・川村中学校
・神田女学園中学校
・北豊島中学校
・共立女子中学校
・共立女子第二中学校
・国本女子中学校
・麹町学園女子中学校
・佼成学園女子中学校
・実践女子学園中学校
・十文字中学校
・淑徳SC中等部
・女子聖学院中学校
・白梅学園清修中高一貫部
・星美学園中学校
・瀧野川女子学園中学校
・東京家政学院中学校
・東京家政大学附属女子中学校
・東京女子学院中学校
・トキワ松学園中学校
・中村中学校
・富士見丘中学校
・藤村女子中学校
・文京学院大学女子中学校
・目黒星美学園中学校
・山脇学園中学校
・和洋九段女子中学校
・etc
▽共学校
・郁文館中学校
・上野学園中学校
・開智日本橋学園中学校
・かえつ有明中学校
・啓明学園中学校
・工学院大学附属中学校
・駒込中学校
・実践学園中学校
・淑徳巣鴨中学校
・順天中学校
・城西大学附属城西中学校
・聖徳学園中学校
・玉川学園中学部
・帝京中学校
・貞静学園中学校
・東京都市大学等々力中学校
・東京立正中学校
・日本工業大学駒場中学校
・広尾学園中学校
・文化学園大学杉並中学校
・宝仙学園中学校
・三田国際学園中学校
・武蔵野東中学校
・目黒学院中学校
・目白研心中学校
・八雲学園中学校
・安田学園中学校
・立正大学付属立正中学校
・武蔵野大学中学校
・etc
・上野学園中学校
・開智日本橋学園中学校
・かえつ有明中学校
・啓明学園中学校
・工学院大学附属中学校
・駒込中学校
・実践学園中学校
・淑徳巣鴨中学校
・順天中学校
・城西大学附属城西中学校
・聖徳学園中学校
・玉川学園中学部
・帝京中学校
・貞静学園中学校
・東京都市大学等々力中学校
・東京立正中学校
・日本工業大学駒場中学校
・広尾学園中学校
・文化学園大学杉並中学校
・宝仙学園中学校
・三田国際学園中学校
・武蔵野東中学校
・目黒学院中学校
・目白研心中学校
・八雲学園中学校
・安田学園中学校
・立正大学付属立正中学校
・武蔵野大学中学校
・etc
上記の学校以外にも、
首都圏をはじめとする多くの学校で、中学受験において英語入試を実施しています。
※各学校の最新の英語入試の詳細については、各学校の募集要項などをご覧ください。
ちなみに、
御三家をはじめとする超難関校や難関校では、残念ながら現時点では英語入試は実施されていません。
ご参考
個人的なことで恐縮ですが、僕はIT系の仕事で、昔、シリコンバレーやラスベガスで開催されていたCOMDEXというITのイベント・展示会に行くことがあり、
「英語は今後も本当に必要だよなー」
とっ、思うことが多々あり、今もつくづく実感しています。
そして、
これからのグローバル社会に向けて、今の子供達にも英語は必要であると考えています。
実際、
・2020年度から小学校高学年での英語必修化
・中学受験における英語入試
・中学受験における英語入試
など、英語を学ばなくてもよいということは、今後もないと考えています。
最後に
今回、中学受験における英語入試について、色々と説明したように、中学受験においても英語入試を導入する学校が増えている現状と、小学校から英語に力を入れるという義務教育方針から考えると、
近い将来には、
中学受験でも
「英語が当たり前になる時代」
が来るかもしれませんね!
これを考えると、
うちは、中学受験が終わってよかったと思っていますが、
息子が麻布に入学してから、英語で苦しんでいます...(トホホ...)