はじめに
先日、「中学受験における大学付属中学校が人気の理由!」という記事を書きましたが、大学付属校にはメリットもあればデメリットもあります。
そこで!今回は、中学受験における大学付属中学校のメリットとデメリットについて、僕なりの考えを色々と述べたいと思います。
大学付属校と大学系属校の違い!
大学付属中学校のメリットとデメリットの前に、大学付属校と大学系属校の違いについて述べます。
「付属校」と「系属校」は、言葉は似ていますが、以下のような違いがあります。
[大学付属校]
大学付属校は、その名の通りで、その大学に属している学校のため、基本的にはエスカレーター式でその大学に入学することできます。
例えるなら、大学が親で、付属校は子供のような関係です。
[大学系属校]
一方の大学系属校は、大学の経営者が一緒、または、係属校に経営参画しているなど、あくまでも大学に系列、係属している学校のことで、大学系属校はエスカレーター式ではなく、優先的に係属している大学へ入学することできるという学校が多いです。
例えるなら、系属校はその大学とは親戚のような関係です。
上記で説明したように、「付属校」と「系属校」とでは大きな違いがあります。
そのため、大学系属校の中高一貫校の場合、必ず系属の大学に入れるとは限らないため、中学受験における学校選びの際は注意が必要です。
ということで、この記事では、あくまでもエスカレーター式で大学に入学できることが多い大学付属中学校のメリットとデメリットについて述べます。(しつこいようですが「付属校」についてのお話です。)
大学付属中学校のメリット!
以下、僕が考える大学付属中学校のメリットです。
1.大学付属中学校に入学することで大学まで保証される!
何といっても、大学付属中学校に入学することのメリットは、中学校への入学と同時に、進学できる大学を確保でき、大学まで保証されるということです。
そのため、大学受験のことを考えずに、安心して中高の学校生活を送ることができます。
また、親としても中学の段階で、進学できる大学を1つ確保しておくことで、我が子の先の将来に対する安心感があります。
2.高校受験、大学受験が無い!(中学受験のみ!)
大学付属中学校に入学することによって、進学できる大学を確保しているため、高校受験、大学受験をする必要がありません。
そういう意味では、人生で1回の受験(中学受験のみ!)で、中学、高校、大学まで進学することができると言っても過言ではないです。
これも大学付属中学校に入学するメリットの一つです。
また、大学受験が無いため、大学受験に失敗して、浪人するということもありません。
3.同じ仲間と長期間付き合える!
大学付属中学校に入学すると、中学校の3年間、高校の3年間、大学の4年間、合わせて10年間、同じ仲間と長期間付き合えるというメリットがあります。
そのため、中高大の10年間という長い期間を共にした仲間とは、友情や絆も強くなり、一生の付き合い(長い付き合い)ができると良く言われています。
大学付属中学校のデメリット!
以下、僕が考える大学付属中学校のデメリットです。
1.同じ学校に長期間いることによる形骸化!
先のメリットで述べた「同じ仲間と長期間付き合える!」とは全く逆で、10年間という長い期間、同じ学校、同じ仲間と学校生活を送ることにより、色んな面において形骸化してしまう場合があります。
一言でいうと、色んな面において新鮮味がなくなる可能性が大きいです。
2.他の大学受験に対する学校側の対応が無い!
大学付属中学校に入学するということは、学校側からして見れば、自分とこの大学に入学することが大前提になっているため、他の大学を受験することに対しては、基本的には否定的です。
そのため、当たり前ですが、他の大学を受験することに対しての学校側の対応、つまり、大学受験対策などが全く無いです。
もし、大学付属中学校に入学して、他の大学を目指す場合は、全て自分で受験対策をする必要があります。
最後に
今回、中学受験における大学付属中学校のメリットとデメリットについて色々と述べましたが、僕個人としては、デメリットよりもメリットの方が大きいと考えています。
ただ、中学受験において、第一志望校を大学付属中学校に考える場合は良いですが、併願校として大学付属中学校を考えた場合、難点はやはり、倍率の高さです。(年々人気が上昇中のため...)
特に近年は、大学付属中学校の人気が高まっていますが、今年も更に人気が高まると考えています。
ちなみに、うちは、つい最近、中学受験が終わったと思っていましたが、既に、大学受験に向けて色々と動き出しており、正直、2020年の大学入試改革もある中で、「今度、また大変な大学受験が待っているのか...」といった感じです...
そう考えると、大学付属中学校に入学することのメリットって大きいですね!