はじめに
麻布中学校のホームページに久しぶりにアクセスしてみたら、珍しくTOPページにお詫び文が掲載されていました。
そこで、今回は、この麻布中学校が掲載しているお詫び文について解説したいと思います。
※中学受験とは関係のない内容ですが、暇つぶしにでも読んでいただけたら幸いです。
麻布中学校のホームページに掲載されているお詫び文について!
以下、麻布中学校のホームページに掲載されているお詫び文についてです。
お詫び文
まずはお詫び文ということで、以下、麻布中学校のホームページ(TOPページ)に赤字で掲載されているお詫び文です。
------- ここから -------
(お詫び)Google Chromeにおいてアドレスバーに「保護されていません」と警告が出る場合がありますが、現在対応中です。ご迷惑をおかけしますが、もうしばらくお待ちください。
------- ここまで -------
と、こんな感じです。(これ以上は特にありません)
お詫びの内容
お詫びの内容は、「Google Chrome」というブラウザで、麻布中学校のホームページにアクセスすると、アドレスバーの左側に「保護されていません」というメッセージが表示されるという内容です。
実際は、こんな感じで表示されます。

確かに表示されますね!
この流れで御三家のホームページにもアクセスしてみます。
それでは、開成中学校のホームページにアクセスしてみます。

開成中学校ののホームページでも、同じように、アドレスバーに「保護されていません」というメッセージが表示されます。
では、武蔵中学校のホームページにアクセスしてみます。

おやっ!「保護されていません」のメッセージが表示されていませんね!
逆に「保護された通信」と表示されています!
「保護されていません」が表示される理由!
ここからが本題です。
「Google Chrome」で「保護されていません」のメッセージが表示される理由について解説します。
今時、URLを直打する方はいないと思いますが、各学校のURLは以下の通りです。
麻布:http://www.azabu-jh.ed.jp
開成:http://kaiseigakuen.jp
武蔵:https://www.musashi.ed.jp
「保護されていません」のメッセージが表示される麻布、開成、メッセージが表示されない武蔵との違いが分かりますか?
そう、URLの先頭が「http」か「https」かの違いです。
「https」の場合、そのサイトへのアクセスが暗号化されて通信されますが、「http」の場合、暗号化されずに通信されるという違いがあります。
そのため、「Google Chrome」で「http」のサイトにアクセスすると、暗号化通信ではないため、セキュリティ的に「保護されていません」とブラウザ側がメッセージを表示しています。
なお、これは、「Google Chrome」だけの話ではなく、「Safari」では「https」でのアクセスの場合は、鍵マークが表示されて、「http」でのアクセスの場合は、鍵マークが表示されないというように、色んなブラウザで実装されています。
httpsにするには?
お詫び文にもあるように、麻布中学校は今、https化する対応を行なっていると思われます。
少し具体的に言うと、httpsにするには、
・「麻布中学校のホームページがあるサーバーは間違いなく麻布が運営しているサーバーですよ」というSSL証明書という証明書を麻布中学校ドメインで購入する。
・購入したSSL証明書を麻布中学校が運営しているサーバーにインストールする。
・DNSなどに対して、新しいhttpsで始まるドメインを登録する。
・httpsでのアクセスが可能になる。
※SSL:Secure Sockets Layerの略
という流れです。(簡単に言うと)
ということで、麻布は今、https化(SSL化)の対応を行なっているものと思われます。
ちなみに、お詫び文が掲載されてから、しばらく(僕が知る限りでは1週間以上)経っていますが、未だに対応されていません。
確かに、SSL証明書を購入する業者によっては、発行に時間がかかることもありますが、時間がかかり過ぎです。
またまたちなみに、自称、日本でも、いやっ、世界でも2本の指に入る僕レベルのIT技術者であれば、SSL証明書(CSRファイル)があれば、数時間もかからずにhttps化できるのですが...
保護されていないサイトへのアクセスは大丈夫?
ようやく、この記事で一番言いたいところまできました。
多分、皆さん「保護されていないサイトへはアクセスしない方がいいの?」と思うかもしれませんが、変なサイトではない限り、情報を見るだけであれば、
「全く問題はない!」
です。
麻布中学校のホームページは、このパターンのため、アクセスしても全く問題はないです。
※世の中には、httpのサイトやブログも山ほどあります。
しかし、個人情報やカード情報を入力するようなサイト場合は、「https」以外のサイトでは、暗号化されずに平文で通信されるため、入力しないことをオススメします。
また、Googleは、https化(SSL化)というか、サイトやブログの暗号化通信を推奨しているということもあり、自分とこのブラウザである「Google Chrome」では、ちょっと大げさに「保護されていません」というメッセージを表示しています。
追記!
追記します!
先で、麻布、開成のホームページがhttps化されていない旨を述べていますが、両校とも、ついに、https化されました!
ちなみに、新しいURLは、
麻布:https://www.azabu-jh.ed.jp/
開成:https://kaiseigakuen.jp/
です。
以上、追記でした。
最後に
長々と書きましたが、麻布以外にもhttps化(SSL化)していない学校は沢山あります。
ちなみに、僕のこのブログは、もちろんhttpsなので、「Google Chrome」で見ても「保護されていません」のメッセージは表示されません。
最後に、この手の記事は最後まで読まれることがないですが、もし、ここまで読んでくださった方がいる場合は、感謝いたします!